お前なんか！【志麻】 (ページ6)

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⑤ ページ6

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こいつはバカなのか！？いやバカなんだがな！？

それにしても、酷すぎる日誌だし。

別のページを捲って、今度は渉の書いた日誌を見てみる。

『何この差』

志麻とは格差の違いが大きく生じるようなほど、きちんと丁寧な字で書かれていた。

字綺麗だなぁ、この字好きかも

なんて、そのページをずっと眺めてるとチャイムが鳴ったので急いで教室に戻った

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2限目、数学

大の苦手の数学の話をぼーっと聞きながらっていうか、ほとんど聞いてないです()

でもちゃんと板書はしているつもり

内容はほんの少ししか分かってないんだけど、まあ何とかなるって勝手に思ってる

先生にバレないように「ふぁ〜」と、欠伸をすると、机に小さく折られた紙が置いてあった

ねえこれ、あれじゃん。手紙回し？

え、めんどくさ！

一体誰から……と思い周りを見渡すが、誰一人そんな人はいない。みんな先生の話を聞いてる

と、なると……

『……おま…』

隣の席の志麻だった

お前暇人かよ

仕方ないから、紙を広げて内容を読んでみる。多分というか、絶対ろくな事書いてない

"めっちゃ眠い"

……知らねぇよ！！私も眠いわ！

はぁ、と小さくため息をして私は返事を書く

"勝手に寝てろ。てか、数学分からないくせに板書もしないのアホなの？"

隙を見て隣に紙渡す

渡した後に志麻を見ると、その紙に何か書いてるようだった

そして暫くして紙が返ってきた

"黙れブス"

殺意

怒りのメーターが頂点に達しそう

誰がブスだよ！それ女子に言うことじゃねぇ！

私が今すぐ声を出しそうになるのを抑えていると、隣で志麻がケラケラ笑いを抑えて笑ってた

うぜぇ！！

私は怒りに身を任せて文を書いた

"この変態たらしホクロ野郎"

とりあえずこれで怒りをおさめ、隣をみると、今すぐにでも飛びかかってきそうなほど睨まれた

『……っ…』

面白くて声を抑えて笑ってやる

すると志麻は私だけに聞こえるような大きさで舌打ちをした

私が笑っていると、突然大きな声が飛びかかってきた

先生「花宮、この問題解いて」

『えぇ！？』

そこの2人静かにしろ、といわんばかりに私を指名した

先生「島崎、あんたはこっちの問題」

志麻「はぁ！？なんでなん！？」

先生「いいから解きなさい」

うらた「ぷっ…Aと志麻くんざまぁw」

渉に笑われたんだけど？！

しかもクラスのみんなに笑われてるし！

つか問題解けねえ！

『「わ、分かりません…」』

二人同時に言うとクラス中に笑いが起きた