お前なんか！【志麻】 (ページ14)

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ﾋﾟｰｯ

私たちが練習を始めて10分くらい経ったころ、こっちの先生が笛を鳴らした

恐らく次は試合かなぁ？なんて思ってると男子のサッカー方もほぼ同時に第1試合が終わった

先生「クラスで2チームに分かれてそれぞれ総当たり戦でやります。テニス部がいることも考慮して上手くチームを分けてくださいね」

『華奈〜チーム組もー』

華奈「はいはい分かってますよー」

モブ「華奈のチームって絶対強いよね〜そこ入りたいな」

モブ「私テニス部だから、もう一個の方行くねー」

これといった揉め事もなくスムーズに2チームに分かれ、あっちのクラスも分かれたみたいだった

チームABCDがあり、私はチームAにいた

先生「まずはAとBで試合始めるわよー2人くらいでいいからでて」

ABはつまり私のクラス内での対決になる

そんな全員でやるのは逆に難しいからまずはこっちからは華奈ともう1人別の子が出た

ﾋﾟｰｯとまた甲高い笛がなって試合？ゲームのようなものが始まった

華奈は綺麗なフォームでボールを打って相手のコートに行く

相手にもテニス部がいるため接戦になりそう

『すごいねー』

モブ「そだねぇ」

ぼーっと眺めていると、突然ｷｬｰｰ!とこれまた甲高い声が聞こえた

そっちを見ると他クラスの女子達などが男子達を見て叫んでた

第２戦始まったのかぁ

モブ「見て！浦田くん！カッコイイ！」

モブ「志麻くんもかっこいい〜！！」

モブ「はぁ、イケメン……いいなぁ、付き合ってくれないかなぁ」

モブ「あんたなら行けるよ！告白したら！？」

あぁ、あいつら見てんのか…と思いながらも私も見てる

ええ、確かにカッコイイけど、好きになるほどでは……

モブ「A〜志麻くんいるよー？ほらほらー」

『ちょっ、やめてよー！』

モブ「さっすが！志麻くんだいすきA！」

『違うから！もー！』

とまあ、こんなからかわれることもよくある

ふざけんなぁああ…！

私は好き……じゃない…(多分)

でもじっと見てると確かにサッカーは上手いし自分からボールを蹴りに行ってる

おっ、ゴール入る！頑張れ…！

ﾋﾟｰｯ

ボールがゴールに入り、「よっしゃ！」とガッツポーズをして笑ってる志麻が見えた

汗だくじゃん気持ち悪そ〜(

でもカッコイイとは思った、かも…

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なんだかんだ、時間は経ち

華奈「あんたいい加減試合でなさい」

『めんどい』

華奈「出ろ」

『やだ』

華奈「出ないと島崎くんのこと好きなのバラすよ」

『好きじゃねーよ！』