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溢れた (zm視点) ページ8

✩.*˚(zm視点)







木が風に揺れて轟々と鳴る

出れるだろうと思い入った森は想像以上に暗くもう怖いものなんて無いな、なんて思っていた今日の朝が懐かしい



視界が揺れる

体が痛い

もう寝てしまおうか





そしたら奥の方で微かな足音が聞こえた


もうろくに残ってない力を無理矢理振り絞り戦闘態勢に入る



出てきたのは黒いワンピースを着た18?歳ぐらいの女だった




『どこから来たの?』

耳を傾けてはいけない、こんな森にいる女だ
きっとなにか、秘めてるに違いない


『どこから来たかなんて聞く必要なかったね、こんばんは、私はA!君の名前は?』

降ったナイフは女の腕に傷を残した
でも党の本人は全く気にせず俺に笑いかける



名前なんて

ある訳ないやん


目の前の女…Aはにこりと微笑む

やめろよ

そんな顔で

こっちを見んなよ







.









そこからは永遠のような刹那やった




『……私が名前をあげる、

.




…希望を望む、自由を望む


自分の欲しいものを全て望む




ねぇ、ゾム、なんてどうかな』







心にストンとなにかが落ちた



その正体も分からず気持ち悪っ、と胸を抑える




その時優しい手が俺に触れる、体が動かない

前髪を耳にかけられクリアになった視界に映るのは







満天の星空と月に照らされて輝く女


妖美に輝く瞳と目が合えばそれはふにゃりと微笑んだ






『ここは暗くて寒いね、ねぇ、一緒に帰ろうよ』








何も言葉が出んかった

声も出せんかった


でも溜めていたなにかが溢れた気がした


気づけば意識は落ちて


次に目覚めたら全て夢やったんじゃないかって

そう錯覚するほどに







(がんばったね、大丈夫だよ、帰ろう)
(そんな言葉が冷たい心を溶かしていく)

1人は退屈だもんね→←痛い居たい (zm視点)



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キリス(某教祖)(プロフ) - 感動しますたあああ (1月15日 16時) (レス) @page50 id: 62b7efaae2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 伏線が凄すぎる... (5月21日 22時) (レス) @page50 id: f98c154ca8 (このIDを非表示/違反報告)
イレイザー - すんげぇ好き (5月11日 7時) (レス) @page50 id: 3973b7c9c7 (このIDを非表示/違反報告)
ネギです。 - 夜中に見ました。もう凄く感動する話でした。 (5月8日 1時) (レス) @page1 id: d88732d1b8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(๑╹ω╹๑ ) - めっちゃ良いですね!! (2023年4月9日 17時) (レス) @page50 id: dd978d4aba (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:惺月 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年7月27日 3時

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