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【番外編】もし再開がサプライズだったら ページ49

✩.*˚





よく晴れた昼下がりなにもすることがなく自室でナイフの手入れをしていた頃









「兄貴〜〜〜」




「…ッなんやねん大先生〜…また女か?」





「はい、女っす」






「……断っといて」






やはり幹部となると目立つことも多い




好感を持たれるのは嬉しいが、なにも知らない女に告白やらされるのは大先生だけでいいのに




「まぁまぁそう言わんと中に入れてやってよぉ〜。ね?ね?」




「……はぁ?連れてきとんの?」





彼は心底嫌気がさした、どんな条件で鬱を丸め込んだかは知らないが連日の鍛錬と書類整理で疲れているのだ、ここに連れたこられるのは正直めんどくさい

応えはもう決まっているのに







鬱はニヤニヤと笑いながら喋り出した








「彼女、森に長い間暮らしとって人混み苦手やのに、死ぬ気でこの国を探し出して、やっと見つけたお相手が幹部様で、出会うことができないなんて…









……そんなん"はっぴーえんど"ちゃうやろ?」









ふとそこでゾムは思い出す

その条件は………







体が震える、鼓動がうるさい、

勢いよく顔を上げたせいでフードが落ちてしまう









大先生が彼女を部屋に入るよう手招きした。そしてそのまま部屋の扉を閉じた







入ってきたのは…









.









『久しぶりッ!ゾム、すごい人になってるからびっくりしちゃった!』






少し伸びた髪、血色の良い肌、魔女の時のような青白さがない



そして変わらない笑顔



あぁ、やっと、お前も普通の女の子になれたんやな









「ッおかえり…A」







彼女と俺だけの空間






なんにも遠慮せず、力いっぱい抱きしめた









『ッただいま!ぞむ!!!』





Aは満面の笑みでゾムの背中に手をまわした









(もぉーゾム女の子の扱いなってないよー?)
(ッえ、だってA以外の女なんてどうでもいいし…)

【完結編】また初恋を→←【番外編】魔女達のお話



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キリス(某教祖)(プロフ) - 感動しますたあああ (1月15日 16時) (レス) @page50 id: 62b7efaae2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 伏線が凄すぎる... (5月21日 22時) (レス) @page50 id: f98c154ca8 (このIDを非表示/違反報告)
イレイザー - すんげぇ好き (5月11日 7時) (レス) @page50 id: 3973b7c9c7 (このIDを非表示/違反報告)
ネギです。 - 夜中に見ました。もう凄く感動する話でした。 (5月8日 1時) (レス) @page1 id: d88732d1b8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(๑╹ω╹๑ ) - めっちゃ良いですね!! (2023年4月9日 17時) (レス) @page50 id: dd978d4aba (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:惺月 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年7月27日 3時

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