暗い ページ42
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私の不器用で馬鹿な最後の作戦
ここまで完璧だったのに
足と手に繋がれた枷は重たくて助けられたところで逃げれないんだよ
『( ここに来たゾムは王に撃ち殺されてしまう )』
それが私の見た未来、昨日見たのとは違う、変わってしまった未来
そんなの、嫌だ
もう何度も考えたよ、でもなにも出来なかった
ねぇ知ってる?
私達のどちらかが、必ず死ななきゃいけないんだよ
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「ッA!!!!!」
だからね、生きて
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彼の場所は処刑台まであと5メートル
私の出る魔力最大限を生かして
ここにいる一定の範囲の人達の身体能力をゼロにした
それは我々国の人達から、この国の兵士、市民
立っていられるのは処刑執行人だけ
大規模な魔力は使ったことがなくて魔女自身も冷や汗が止まらない
もちろん目の前のゾムも目を見開いて崩れ落ちた
みんな何が起こったか分かってない、そんな表情だ
「……Aッ??」
彼の困惑したまるで母を探す子どものような声で魔女の名前を呼んだ
魔女を汗を流し息が荒れ、口からは血が伝う
「ッッッ!!!!!ま、魔女を殺せぇぇえッ!!!!!こんなことが出来るやつを生かしてはいけないのだッ!!!!!」
王は腰を抜かし、唾を吐きながら醜く叫ぶ
「ッや、めろッ!!!!!」
絶望した顔で力が入らない手をのばす
そんな彼には目もくれず執行人はなにがなんだか分からないまま王の命令に従う
そんな中、Aは辛い表情など見せずにニコリと笑ったのだ
『…よかっ…たぁ…ほんっ…とに』
彼女はゾムを見てまた微笑んだ
こんなお別れ嫌だったな
血だらけのお別れ
どうかトラウマにならないように、
想い出す顔は笑顔がいい
.
『ッたのしかったよ!!!!ありがとうッッ!!!!』
そう叫んだ後、鋭く光った刃が落ちた
鮮血が飛び、彼の視界は赤に染まった
そこから先は……………
…
「あれ?この本ここで終わってるね」
「ほんとだ…破られてる?」
「うん…司書さんに言ってくるわー」
Bad End. 《 最大の脅威 》
→本の続きを復元させますか?
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キリス(某教祖)(プロフ) - 感動しますたあああ (1月15日 16時) (レス) @page50 id: 62b7efaae2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 伏線が凄すぎる... (5月21日 22時) (レス) @page50 id: f98c154ca8 (このIDを非表示/違反報告)
イレイザー - すんげぇ好き (5月11日 7時) (レス) @page50 id: 3973b7c9c7 (このIDを非表示/違反報告)
ネギです。 - 夜中に見ました。もう凄く感動する話でした。 (5月8日 1時) (レス) @page1 id: d88732d1b8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(๑╹ω╹๑ ) - めっちゃ良いですね!! (2023年4月9日 17時) (レス) @page50 id: dd978d4aba (このIDを非表示/違反報告)
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