【wrwrd】脅威となる子、拾いました【zm】

してあげたいことリスト ページ17

✩.*˚



『ねぇねぇゾムー』



「ｯ…？」



まだゾムは自分の名前を呼ばれた際にビクリと驚いて振り返る。まだ慣れないのは仕方ないし、可愛らしいので私は全然いいのだけれど



本人は気にしてるのか、なんとかならないかと腕を摩る癖はよく見る

トラウマなのか、ほんとにそれは仕方ないこと




だって、名前を呼べば嬉しそうに口角を上げるゾムは見ていてこちらも癒し要因なのだ。


『(怯えた子猫？子犬？どっちも当てはまる…)』





怪我が治るまで安静に。忠実にその約束を守る彼はとても可愛らしい





でもこれではあまりに退屈だろう、まだ喋るのも慣れないだろうし




『だからそんなゾムくんに…じゃじゃーん！』




取り出したのは白い大きな紙と鉛筆


「ｯ絵、で、も描くんッ？」



『うーん惜しい！描くのは描くけど作るって言った方が正しいかも』



首を傾げるゾムに私は笑って答えた



『ふっふっふっ、一緒に新しい服をデザインしようぞ！』









(好きな色とか好きなもの教えてほしいな)
(これだけは絶対にしてあげたかったこと)

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