友人からの開示01 ページ21
リアル、恋人設定、俳優の千葉さん出てきます
cbside
最初変だなーって思ったのはドラマ撮影現場の休憩中に山ちゃんのプライベート写真を見せてもらったときだった。あんなにトマトが大嫌いって叫んでたのに自炊したらしい食卓にはトマト料理、それに２人分。そのときはあーやっぱり山ちゃんにも彼女いるんだなーくらいにしか思わなかった。
でもそれにしてはなんだか様子が変。
「ねー、ばーちー。」
「なに？」
「ばーちーっていのちゃんと仲いいよね。」
「伊野尾くん？まあ仲良くさせてもらってるけど。」
というのも伊野尾くんの話をよく持ち出される。たしかにJUMPって仲いいからメンバーとどうとか気になるのかなって思ったけどもみ消して冬のときは何も言われなかったしなぁと首をかしげる。それに他のメンバーたちとも友達なのにそっちには触れてこない。伊野尾くんだけ
「……最近あの人とあったりしてんの？」
「最近はしてないかなぁ。」
「ふーん」
「なんで？」
「いや別に。」
なんだからしくない反応に俺の疑問は深まるばかりだった。
そのうちドラマも終わってみんなで飲みにいこうってなったときに珍しく山ちゃんもついてきた。俺的にはちょーうれしかったんだけど、思ったよりもお酒が弱かったみたいですぐべろんべろんになっちゃった。
「えへへぇ、ばーち枝豆あげるー。」
「やまちゃん、酔いすぎじゃない？」
俺の口に皮がついたままの枝豆を押し込めようとする腕を取っ払って水を飲ませる。顔を赤くして無防備な彼にちょっと意地悪したくてこっそり耳打ちしてみた。
「彼女さんに迎えに来てもらえば？」
もちろんアイドルを女の子が迎えに来るなんてあったら一発で終わりだし冗談のつもりだったんだけど彼はなんと「そーするー」って自分のスマホを触り始めた。
「バカバカバカ！何してんの！？」
そう言っても既に繋がってる電話を切ろうとしない山ちゃん。ちゃんと「迎えに来て」ってお願いしてる。しばらくしてスマホを耳から離してにっこりわらった。
「来てくれるってー！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 181人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
