二話 ページ4
『只今帰りました。』
「遅い。」
屋敷に帰った僕を迎えたのは、壁に背をもたらせながら僕を睨む師範だった。
…帰って早々それは辛いです師範。
『遅い…?いや、そんなに時間は立ってないと思うのですが…』
伊黒「口答えするな、もう少し早く帰ってくることは出来ないのか。」
うーん、無理があるなぁ…?
これでも師範がこの後任務だから、師範が帰るよりも先に帰らなければ絶対に怒られると思い急いで終わらせたはずなのだ。
…そもそも、僕が任務に行くのを見送っていたはずの師範が何故まだ居るんだ。
『すみません…それより師範、任務は』
伊黒「話を変えるな、俺は既に終わらせてある。」
流石人に言うだけあってこの人は格が違う。
…いや待て待て、僕は今回階級が上がったんだ、前より強くなっていて…前より早くなったはずなんだ。
…早くない??え、師範早すぎません??それは流石に可笑しい…いやこの人に普通を求めてはいけない…求めたつもりはなかったけど本気で格が違う側に居る人だ。
伊黒「お前はまだ鍛錬が足りないのか?いつまでそれだけ弱いままのつもりだ。明日は俺との稽古の後いつもより鍛錬をしろ。良いな。」
『あの師範、僕今回階級上がって前より強く』
伊黒「知らん、口答えをしている暇があったらもっと強くなる努力をしろ。そんなことも出来ないのか?それではいつまで経っても独立出来ないぞ。」
は〜〜〜独立出来ないですか!!最っ高のお説教ですねぇ今回もまた!!
『…師範なんて大嫌い。』
伊黒「その生意気な口を今にも叩けないようにしてやろうかね。」
…そんな師範に一つ残念なお知らせです。
独立出来ないのは、僕にとってとても嬉しいことだったりするんですよ。
かと言って鍛錬を怠るつもりもないし…稽古を抜け出したりなどは絶対にしませんが。
…貴方との時間が僕にとっては一番大切な時間なので、貴方と居られるのならまだ弱くても良いかな…なんて生意気なことを考えているんです。
『師範のばーか。』
伊黒「今すぐ刀を持て。」
『夜です。』
伊黒「関係ない、少し分からせてやる。」
…こんなダメな継子でごめんなさいね。
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人見(プロフ) - フレフレ組尊いさん» なぁにぃ!!!ボクっ娘はありやぞ!!!!!(うるさい)はいごめんなさい、個人の価値観がありますよね(突然の反省) (2020年8月16日 23時) (レス) id: 882ef10c58 (このIDを非表示/違反報告)
フレフレ組尊い(プロフ) - ボクっ娘はないわぁ (2020年6月25日 13時) (レス) id: 31d94156fc (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 終わりになっちゃうんですか...?続きが読みたいです。楽しみです! (2020年6月14日 22時) (レス) id: c2d0832e50 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(童磨推し) - 好きです!!続き楽しみに待ってます!!! (2020年5月25日 14時) (レス) id: 5357f72739 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみっく(プロフ) - 面白いです!続き読みたいです!お願いします! (2020年5月5日 18時) (レス) id: b641ec771d (このIDを非表示/違反報告)
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