死神も公安もFBIも黒の組織も近付かないでください！【名探偵コナン】

ストーカー？ ページ11

「〜♪〜♪♪〜」





ポアロのバイト帰り。
誰もいない夜道を音楽を聞きながら歩くの、現実から離れられるから好きなんだよね。
ここが米花町じゃなければもっと良いんだけど。

だってほら、すぐ厄介な奴に出会う。





「良ければお送りしましょうか？
女性が夜に1人で歩くのは危ないでしょうし。」





恐らくポアロからつけてきたのだろう。怖…。

安室さんは何でそんなにちょっかいかけてくるの？？
私ボロ出したっけ…出したわ…。
思いっきりデパートであったなぁ。


遠慮する旨だけ伝えて歩くスピードと音量を上げる。

案の定追い掛けて来ますよね、早く家着かないかな。

いや、待てよ？
このまま真っ直ぐ帰宅したら家バレするじゃん。
そしてある日、白い例の車が止まってるんだろうな〜あ〜怖い

どっちに向かおう。
そう考えながら立ち止まると、顔を覗き込まれる。

ふわっとせっけんのような良い匂いが
良い匂いとか思うな！！！？
すぐそ〜〜やって女をオトそうとするｯｯ！！！！！





「どうかしましたか？」





「あ、いえ…。
……安室さんって良い匂いするんですね。」





何で言ったぁ！！！！？？？
数々の女性をオトしてきたこの人も想定外すぎて固まってるよ！！！！！

ごめんなさい、変なこと言いました。と笑って誤魔化す。





「明日学校もありますので、早めに帰りますね。
お気遣いありがとうございます。」





「……本当に高校生なのか…。」





いや聞こえてますって。
老けてるって言いたいのかな、まあ精神はそうなので何にも言いませんけど。ええ。

貴方も本当に29ですかって感じですよね。言いませんけど。優しい。

数日彼に会うことは無かった。よかった。

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