Untitled No.52 ページ2
‥
お兄ちゃん達に聞かされた。
『こいつは、九龍のところにいたらしい』って。
お兄ちゃんの腕でぐったりとしているAちゃんからは、血が滴っているのが見えた。
Aちゃん、きっと違うよね。
好きで九龍のところにいたわけじゃないよね。
何か事情があったんだよね。
私は信じてるよ。
最近、皆がぎこちない。
無名街で他の住人と話している時は普通なのに。
Aちゃんには、話しかけようとも近づこうともしない。
Aちゃんも、皆を避けているみたい。
分かってる。
決してお互いを嫌っているわけではないと言うことは。
気まずいだけ、触れたくても触れられないだけ。
きっと思ってる。
『話したい』、『解りたい』って。
知ってる。
Aちゃんが、今もパルクールとダンスの練習に取り組んでいると言うことは。
ただ身体を動かして、頭を働かせたくないだけ。
きっと解ってる。
『私達無名街の住人はAちゃんの味方』だって。
ララ「Aちゃん」
今、この無名街のどこにいるんだろう。
今、この無名街で何をしているんだろう。
今、この無名街に何を思っているんだろう。
木の葉が舞い散る季節はそろそろ終わる。
この冬、何か大きなことが起こりそうな予感がする。
私達が嫌うあのグループが、最近怪しい動きをしているんだって。
ピーは、いつものあの場所から無名街を見下ろしてる。
きっと、街に何かないか見張りをしてる。
タケシは、今はここにはいない。
きっと、どこかでダンスでもしてる。
お兄ちゃんは、街に出て皆と話をしている。
本当に心の底から皆を思いやっているんだ。
私は？
私は、私だってやることはやってる。
この間だって、ひとり、子供を売ろうとしている大人を見つけたもの。
でも、何かが足りない。
何かが欠乏してる。
何かが、私の中でぐるぐるしてる。
その原因はきっと、Aちゃん……貴方だよ。
Aちゃんは、ここにひとりで流れ込んできた。
だから、最初に話したのが私達と言うのもあって、私達と一緒にいる時間が多かった。
だからか、あの子に対する思い入れが少しばかり強くて。
ララ「どこ……？」
Aちゃん。
あたし、もっと貴方と話したい。
もっと髪のアレンジをしてあげたい。
もっと街で遊びたい。
──せっかく、 "プレゼント" 作ったのに……
急かす気持ちが、いつの間にか私を走らせた。
‥
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まや(プロフ) - 更新しますか？頑張ってください＼(*⌒0⌒)♪ (2023年1月9日 1時) (
レス) id: 507db5b736 (このIDを非表示/違反報告)
マリー(プロフ) - 再会おめでとうございます！すっごく嬉しいです〜！♡ (2022年9月30日 22時) (レス) @page8 id: 9b9f0146ff (このIDを非表示/違反報告)
マリー(プロフ) - 続き、読みたいです… (2022年9月25日 4時) (レス) @page6 id: 9b9f0146ff (このIDを非表示/違反報告)
千(プロフ) - 凄くこのあと気になります。ゆっくりでもいいので書いて欲しいです。よろしくお願いいたします。 (2020年1月4日 20時) (レス) id: f66918ad6e (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ - 続きはないのかな！？ (2019年4月25日 8時) (レス) id: 92986f90db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kyoh.
| 作成日時：2018年6月28日 0時
