Untitled No.51 ページ1
‥
Aがここに流れ着いて2〜3週間。
もうすぐ、秋も終わるんだろう。
この間まで、あんなにも暑かったのに。
いや……最近寒く感じるようになったのは、もしかしたらあまりAと関わらなくなったからかもしれない。
ピー「……」
リズが帰った後、山王は言ってきた。
『悪かった』と。リズが九龍の人間だと言うことを知らないで、自分達は彼に手を貸した。
そのせいで、ひとりの少女を危険に晒すことになったと。
謝らせてほしいと言った。
本人に、直接。
だけど、スモーキーは突っぱねた。
『これは家族の問題だ。他が割って入ることは許さない』
スモーキーも、俺らも知ってる。
山王の奴らは嘘はついていない。
ただ、家族なんだ。
家族以外の奴には、手助けも介入も侵入も許さない。
何だっけ。
最初にあいつと会ったのは、タケシだったっけ。
道の真ん中で倒れていたのは、どうしてか。
訊きたいけど……聞けない。
質問したいのはやまやまだけど……怖がっているのに訊いていいのか。
それに、あいつが九龍の元にいたなんて。
レッドラム。
その言葉に異常に反応してた理由は、九龍の元でレッドラムに関わる何かをしていたからなのかもしれない。
何をしてたんだよ。
俺ら "SWORD" が1番嫌うそれで、何をしてた？
ピー「今、何してんのかな……」
パルクールを教えた。
この街のことを教えた。
Aと話すたび、あいつは少しずつ表情が柔らかくなっていった。
安心、してくれていたのかもしれない。
微かに笑顔を見せるたび、嬉しくなった俺がいる。
今はどうだ？
リズとか名乗る奴が現れた日から、また固くなった。
無表情ではない。
何かから自分を守るように、笑顔も悲しみも悔しさも何も見せてくれない。
パルクールや買い物に行くと言えばついて来るけれど、その間の会話はない。
ただひたすらに、時が過ぎるのを待っているのか、自己防衛に徹しているのか。
ピー「……ちゃんと、話をしたい」
スモーキーが言ったじゃねえか。
最初にここに来た日に、ちゃんと。
スモーキーは伝えたじゃねえか。
お前の琥珀色の眼を、真っ直ぐ見て。
『俺達は家族だ』
お前にとって、俺達は何だよ？
お前にとって、俺は何だよ？
答えろ。応えろ。
俺は、お前とちゃんと話したい。
お前からは、何かを感じるんだ。
人を惹きつける、何かを。
俺は、今お前に会いたい。
‥
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まや(プロフ) - 更新しますか？頑張ってください＼(*⌒0⌒)♪ (2023年1月9日 1時) (
レス) id: 507db5b736 (このIDを非表示/違反報告)
マリー(プロフ) - 再会おめでとうございます！すっごく嬉しいです〜！♡ (2022年9月30日 22時) (レス) @page8 id: 9b9f0146ff (このIDを非表示/違反報告)
マリー(プロフ) - 続き、読みたいです… (2022年9月25日 4時) (レス) @page6 id: 9b9f0146ff (このIDを非表示/違反報告)
千(プロフ) - 凄くこのあと気になります。ゆっくりでもいいので書いて欲しいです。よろしくお願いいたします。 (2020年1月4日 20時) (レス) id: f66918ad6e (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ - 続きはないのかな！？ (2019年4月25日 8時) (レス) id: 92986f90db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kyoh.
| 作成日時：2018年6月28日 0時
