CROWN No.171 ページ21
‥
亜嵐「お疲れー」
隼「お疲れ！ よかった！！」
玲於「なかなかだったんじゃね？」
拍手喝采に包まれながら、私達は暗闇に姿を消した。
次に照明がつけば、私達はステージ裏の外。
一瞬で切り替わった会場に、また歓声が上がる。
私は緊張が解けたのか、よろよろと椅子に倒れ込んだ。
あれだけ激しいダンスをしたのに、彼らは息が上がってるだけでまだまだ踊れそう。
私はもう立てない程なのに、……普段の運動量なのだろうか。
多分、この後は着替えるのだろう。
と言うか、着替えたい。
この格好では歩きづらい。
相田さんも待っているだろうし、早々に移動しようか。
A「じゃあ、着替えてくる」
龍友「お、着替えるんか？ 一緒行こか？」
涼太「やめなさい龍友くん」
メンディー「それはダメだろ笑」
A「却下」
龍友「何でー！ ええやんか！」
裕太「普通に考えてアウトやろ」
傍であれやこれや騒いでいる7人を見ると、微笑ましくなる。
肩組んで、ボケてツッコんで、ふざけて笑い合って、それで……
女性にももちろんこんな形の友情があるんだろうけど、
男性だとなおさら、絆って感じの雰囲気が強い。
わざとらしく顔を近づけてくる龍友を、手で押しのける。
ほんのり汗を感じた。
──皆、生き生きしてるんだよな
私はここに戻ってきてよかったのだろうか。
そんなことを、今更になって思ってしまう。
A「……離れて」
龍友「嫌や、一緒行くんや」
A「……」
龍友「はうっ？！」
裕太「……天誅や」
玲於「罰が下ったな……」
涼太「……龍友くん、大丈夫？」
蹴り上げたところを押さえ、床に崩れ落ちる龍友。
いつもの余裕な顔が、真っ赤になっている。
そのまま、ちょっと離れておいてほしい。
来ないでほしい。
……這いずるようにしてまで、来なくていいから。
涼太とメンディーに付き添われ、龍友は自分のテリトリーへ戻る。
そして私は、シルク色のドレスから身軽な格好へ。
また、ぶらぶらするだけの時間へ。
ほぼアドリブのようなミドルセレモニーを終えて、
少し疲労が溜まっていたんだと思う。
背後からの気配を全く感じ取ることができなかった。
「見つけた」
180度急旋回をさせられ、壁に叩きつけられたと思ったら、
顔のすぐ横に肘。……肘？
正面を見ると、今にも鼻が触れそうな距離に、金髪の彼。
‥
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もも - 面白いです！更新お願いします！ (2021年1月24日 23時) (
レス) id: 0e215cea34 (このIDを非表示/違反報告)
iro(プロフ) - コメント初めてさせてもらったので言葉とか変だったらすみません。また何回も読み返してゆっくり更新待っているので頑張ってください!! (2020年12月29日 2時) (レス) id: c0e332dce1 (このIDを非表示/違反報告)
iro(プロフ) - 4回くらい読み返させてもらってます!!何回読んでも最高で、最後まで読んでは続きがはやく読みたいーって1人で騒いでますwゆっくりでいいですが、できたらはやく続き読みたいです(言ってること矛盾しててすみません)あとオチは佐野玲於だと嬉しいです。 (2020年12月29日 2時) (レス) id: c0e332dce1 (このIDを非表示/違反報告)
かな - ゆっくりでいいので更新待ってます！亜嵐くん落ち希望です！ (2020年10月26日 18時) (レス) id: 95ffd40df7 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 隼くん落ち期待しています！！ (2020年10月21日 21時) (レス) id: 1c9bc00d48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kyoh.
| 作成日時：2019年1月24日 4時
