CROWN No.153 ページ3
‥
メンディー「そう言えば、今日だよね」
玲於「何が」
メンディー「何とかモニー……的な」
玲於「もうちょっとまともに喋れ」
メンディー「玲於っていつも当たり強くない？」
玲於「んなことないっすよ」
メンディー「あるよ笑」
ちゃっかり途中で敬語に戻す。
でも、それがいつもの俺らの雰囲気。
水面下にあるのは、いつもと違うオーラだけどね……
それが誰のせいであるかは、もう判るでしょ？
亜嵐「メンディーさん覚えようよ笑」
メンディー「何だったっけ？ あれ」
涼太「普通にミドルセレモニーですよ笑」
メンディー「そっかあー」
メンディーさんがこの調子なのはいつも。
ちょっと物覚え悪かったり、思い出話盛ったり。
ダンスの覚えだけは正確だし誰よりも早いんだけどな。
……と、俺、亜嵐は思ってみる。笑
相田さんが収集をかけたから、俺らは今バクステの傍の……あの部屋でくつろいでいる。
あの "VIP" ってプレートのついた、俺らとAが開幕の前に集まったあの部屋だよ。
隼と龍友くんだけいないけど。
俺リーダーだし特に打ち合わせなくても今回もイケちゃうよなあ……とか思いつつ、実はどこか胸騒ぎがしていたりして。
いつも薄く暗転してあるここ。
なのに皆普通に機械使うから、目悪くなっちゃうんだよなあ。
メンさんは超絶視力いいらしいけど。
傍らに置かれたカクテルクラスをくるりと転がして、口につける。
クラブとは言え、ちょっと規模を大きくしすぎたかな。
今日の予定を把握してないのはだいたいいつものこと。
だってスタッフ達が有能で、失敗はほぼないに等しい。
それに、俺らが何よりの見込みと順応が早い。
もう、これは打ち合わせする必要だってないよね？
亜嵐「……ねえ、気づいてる？」
涼太「……もちろん」
玲於「当たり前でしょ」
裕太「……」
それぞれが肯定の反応を見せる。
何やら俺らの機嫌を損ねるような……不穏因子が、俺らの領域に進入……侵入しやがった。
たった今？ いや違う。
少し前……あの男を "B1" へやった後くらいからかな。
ある程度泳がせておいてもよかった。
何が目的か判らない以上下手に手出しできないし、人数だって把握できていない。
ただ者じゃないことは確か。
亜嵐「……さあ、どうしよっかなあ」
目が合うと、『A様達をお呼びして参ります』と相田さんが "VIP" ルームをひっそり抜けた。
‥
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1069人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もも - 面白いです！更新お願いします！ (2021年1月24日 23時) (
レス) id: 0e215cea34 (このIDを非表示/違反報告)
iro(プロフ) - コメント初めてさせてもらったので言葉とか変だったらすみません。また何回も読み返してゆっくり更新待っているので頑張ってください!! (2020年12月29日 2時) (レス) id: c0e332dce1 (このIDを非表示/違反報告)
iro(プロフ) - 4回くらい読み返させてもらってます!!何回読んでも最高で、最後まで読んでは続きがはやく読みたいーって1人で騒いでますwゆっくりでいいですが、できたらはやく続き読みたいです(言ってること矛盾しててすみません)あとオチは佐野玲於だと嬉しいです。 (2020年12月29日 2時) (レス) id: c0e332dce1 (このIDを非表示/違反報告)
かな - ゆっくりでいいので更新待ってます！亜嵐くん落ち希望です！ (2020年10月26日 18時) (レス) id: 95ffd40df7 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 隼くん落ち期待しています！！ (2020年10月21日 21時) (レス) id: 1c9bc00d48 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Kyoh.
| 作成日時：2019年1月24日 4時
