CROWN No.107 ページ7
‥
龍友くんが部屋に飛び込んできて発した言葉で、皆は一斉に部屋を飛び出す。
手分けして、 "CROWN" を探す。
俺は隼と一緒にカジノ＆バーのフロアを見に行く。
バーテンに確認したけど、Aは来てへんらしい。
隼はどうだと思って手すりからカジノフロアを見下ろすけど、どうやら隼もノーファウンド。
それぞれの持ってる通信機器で確認を取るけど、結果はNO。
──ほんまにAを "CROWN" として見てんのかな、俺
廊下をひとり歩きながら、俺は顎を手で擦る。
もう片方の手は、無造作にもポッケに入れっぱで。
隼は、『メインホールに行ってくる』って駆けて行った。
でも、特にこのパーティーには興味示さんかったし、飽きてどっかほっつき歩いとるんちゃうんかなあ。
でも、外を見てもらった相田さんからはいないと言う連絡をもらった。
……A。
どこにおんねん。
俺らを総出で探させるなんて。
まさか、脱走でもしたん？
──どこや
.
.
.
俺は自分のフロアに龍友くんと戻った。
だけど、当たり前だったかもしれないけど、Aちゃんはいなかった。
その後もその周りを探すけど、どこを見てもどの
1時間くらいか。
探し回って、お互い連絡を取るけど、誰も見つけられていないらしい。
隣で龍友くんがひと言呟くまでは。
龍友「最後に見たのは、外で……玲於と一緒やった」
涼太「……龍友くん？！ それほんま？！」
龍友「えっ、ああ、ほんま。
そうや、さっき言う余裕なかってん」
涼太「せや！」
普段は全く出ない関西弁。
そんなことにはお構いなしに携帯を取り出し、指で1回画面をスライドさせてあるアプリを開く。
画面に表示されたのは、幾重の円。
俺の唯一好きな漫画の主人公が眼鏡につけているあの、標的の場所を知るために表示されるような図。
そこに、点滅しながら映っているひとつの丸印。
涼太「……あ」
安心感と優越感。
ここから……ワンフロア下か。
少し口角が上がった。
龍友くんはまだ理解できていない様子。
携帯の画面を見せて自分の手首を指すと、理解してくれた。
あの発信機の場所がここじゃないと言うことは、あのリングは捨てられずにまたAちゃんが拾ってくれたのかもしれない、と言うこと。
──優越感？
‥
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シェリル(プロフ) - 最初から一気に読ませていただきました。小説に引き込まれ、楽しくドキドキしながら読ませていただき、素晴らしい小説に出会えました！書くのは大変だと思いますが、京羽さんの小説の虜になってしまったので、これからも応援しています！オチは片寄くん希望です。 (2018年12月23日 18時) (
レス) id: 04471f650b (このIDを非表示/違反報告)
さぁや(プロフ) - お話の構成や、人物の様々な表情が細かに書かれており読みごたえがありました。片寄くん希望です。 (2018年10月25日 17時) (レス) id: 0e28084fa3 (このIDを非表示/違反報告)
たちばな(プロフ) - 京羽さんの言葉のセンスやとても凝っているお話の構成が大好きです。読むたび次話が楽しみでなりません。これからも楽しみにしています！ オチは玲於くん希望です (2018年10月23日 22時) (レス) id: 37da8e3cba (このIDを非表示/違反報告)
殺し愛(プロフ) - BIC CITY RODEOからこの世界観を作り出すなんて凄いです！GENEのメンバーも現実設定の様で違う様な…独特の設定で面白いです。最後に、オチは隼君が良いです！ (2018年10月22日 17時) (レス) id: ee020fb2bb (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - コメント失礼します！京羽さんの語彙力わたしに分けてほしいです、、笑 オチは亜嵐ちゃん希望です！かつこいい亜嵐ちゃん期待してます！！！ (2018年10月22日 6時) (レス) id: bc935dea58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kyoh.
| 作成日時：2018年1月26日 0時
