CROWN No.120 ページ20
‥
職業訓練。
専門と標準があるが、私は専門を選択した。
適性検査にもパスできたため、こうやって訓練を受けることができている。
受けないこともできる。
でもただ、何か新しいことを始めてみたかった。
それだけの話。
専門単語が次々と出てくるから頭が回らない。
でも何かに没頭できるのは助かる。
特に、今の自分にとっては。
刑務官「では本日はここまで！」
刑務官の隙のない号令で、今日の職業訓練も終わる。
まだ日は暮れないけど、そろそろ学生の授業も終わる頃だろうと思われる時間。
もちろんだけど、私達に腕時計はない。
腕についているのは、囚人番号の書かれたタグのみ。
訓練所と刑務所は別の場所にあるから、移動ははめ殺しの窓のついた小型バス。
ガタガタと揺れながら、房へと戻る。
萩花「 "CROWN" 、どうだった」
A「パソコンって人類超えてるよ」
萩花「へえ、完璧超人そうなのに笑」
頭がよさそうに見えたらしい。
でも、全然そんなことはない。
萩花「夏恋はまだだよ」
A「そう」
別に待ってるわけじゃないのだけど。
でもまあ、気遣いは嬉しいので肯定しておく。
囚人って、悪く言えばロボットだ。
他がどうかは知らないが、番号で呼ばれ、規則正しい生活を余儀なくされる。
それが将来のためだとは分かっているけど、この監獄ではどうしても悲観的になってしまう。
夕飯も、適度な量で適度なバランス。
食べている最中は、私語は禁止。
若干してる人は常時いるけど。
緩いのか厳しいのか。
夏恋「あ、 "CROWN" ！ お姉ちゃんも、終わったんだ」
萩花「とっくに終わってるよ」
A「言い方がきついよ」
後で聞いた話だけど、この時私は自然な笑顔が
ふたりはそれに気づいていて、あえて言葉にしなかった。
私が何かの影響を及ぼしていたことは、確かなようで。
隼『既に "俺ら" をかき乱してること、覚えといてね』
夏恋「ねえ "CROWN" 。私達と遊ぼう！」
A「昼休みにもう遊んだじゃない」
萩花「ここって、秘密のプレイルームがあるんだよ」
秘密のプレイルーム？
どこまで特殊なのか、この刑務所は。
‥
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シェリル(プロフ) - 最初から一気に読ませていただきました。小説に引き込まれ、楽しくドキドキしながら読ませていただき、素晴らしい小説に出会えました！書くのは大変だと思いますが、京羽さんの小説の虜になってしまったので、これからも応援しています！オチは片寄くん希望です。 (2018年12月23日 18時) (
レス) id: 04471f650b (このIDを非表示/違反報告)
さぁや(プロフ) - お話の構成や、人物の様々な表情が細かに書かれており読みごたえがありました。片寄くん希望です。 (2018年10月25日 17時) (レス) id: 0e28084fa3 (このIDを非表示/違反報告)
たちばな(プロフ) - 京羽さんの言葉のセンスやとても凝っているお話の構成が大好きです。読むたび次話が楽しみでなりません。これからも楽しみにしています！ オチは玲於くん希望です (2018年10月23日 22時) (レス) id: 37da8e3cba (このIDを非表示/違反報告)
殺し愛(プロフ) - BIC CITY RODEOからこの世界観を作り出すなんて凄いです！GENEのメンバーも現実設定の様で違う様な…独特の設定で面白いです。最後に、オチは隼君が良いです！ (2018年10月22日 17時) (レス) id: ee020fb2bb (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - コメント失礼します！京羽さんの語彙力わたしに分けてほしいです、、笑 オチは亜嵐ちゃん希望です！かつこいい亜嵐ちゃん期待してます！！！ (2018年10月22日 6時) (レス) id: bc935dea58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kyoh.
| 作成日時：2018年1月26日 0時
