【JO1】伝えられるなら

35 ページ35

「ねぇ、どれだけ持ってくつもり？(笑)」

翔「ねぇ、何が必要？！」

「今更？
明日のスーツ、ワイシャツ、パジャマとか、ハブラシ
スキンケアがあればダメ？」

翔「後、財布と携帯と鍵と書類ね」

「あ、うん」


よしって持ったカバンはあまりにも小さい。
これを準備するのにどれだけ迷ったの…(笑)

私の家に向かうときにシステム課のことを
たくさん話してくれて
案外楽しそうにしてるんだなぁって思った。


「はい、どうぞ」

翔「お邪魔します…」

「適当に座ってね。
あ、ソファ無いけど」

翔「それは、大丈夫」


端っこにちょこんって座った翔也に
ちょっと待っててね。と
伝えてお風呂の準備をして


「あっ、ごめん、着替えはここ使って」

翔「なんか間取りちょっと似てない？」

「そうなの(笑)だから翔也の家
落ち着いたのもあるかも」

翔「わかるわぁ。納得。あ、部屋借ります」

「どうぞ(笑)」


彼が着替えから出てきて
荷物の整理を始めていると
お風呂が出来たので

お風呂を案内して出てきたら交代。

私がきれいに拭いていたからなのか
綺麗に拭かれてて。ちゃんと見てくれてたんだって
実感。

自分もお風呂を終わらせると


翔「ねぇ、この前買ったやつ使ってみない？」

「あ、うん！」


2人で恒例のスキンケアタイム。
もう、当たり前になってきてて
寝るまでのルーティン化してる。


翔「ねぇ、Aって同棲とか
したことあるの？」

「うん、まぁ、過去には」

翔「そうなんだ。楽しい？」

「気が合えば楽しいんじゃない？」

翔「やっぱり、家事がーとか？ある？」

「あるある(笑)やれる方がやればいいんだけど
やっぱり何処かすれ違うよね」

翔「そっか…」

「どうしたの(笑)」

翔「俺、1人の時間もないとなぁって感じだから
そういうときってどうするの？」

「そんなん初めから言っておけばいいんじゃん」

翔「そっか。それが無理なら同棲しなきゃ
良いんだもんね」

「そうそう」


で、やっぱりお互いのスキンケアの顔見て笑って。
何で、そんなこと聞くの？とは聞かなかった。
何か思ってるんだろうなぁくらいにしておこ。

髪も乾かして終わって寝る準備は終わって


「ベッド、狭いかな…」

翔「くっついて寝れば大丈夫じゃない？」

「あ、うん」


とんでもないことを仰ってるけど…(笑)

壁側が私は変わらず横になると


翔「…Aもこんな気持ちだったの？」

「え？何のこと？」

翔「…Aの匂い…やばい…」

「言わないで(笑)」

36→←34

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す