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8部屋目 ページ8
本の内容が中盤に差し掛かると大翔がミルクティーを持ってきた。僕はそれを受け取ると口をつける。
「はー、おいし……」
ふは、と息を吐くと大翔は隣に座って何を読んでいるのかと聞いてきた。僕は今読んでいる本の表紙を見せる。サスペンスホラーものだ。
「うげ、サスペンスものかよ……」
「嫌い?」
「あんまり好きじゃない」
大翔はそう言うとズズ、とコーヒーを啜る。
「そっかぁ、でも大翔が持ってきた本だったから好きなんだと思ってたなぁ」
「母さんに押し付けられただけだよ。その作家さんのホラー小説が好きなだけ」
大翔の言葉にへぇー、そうなんだ。意外。と言うと彼は何で?と訊ねる。僕は小説を読むイメージが無かったから、と素直に答えた。
「たまには読むよ。たまにくらいなら……」
それを聞いて僕はどうだか、と再びミルクティーを口に含んだ。少しムキになる大翔がとても可愛らしかった。
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腐女いちごう - 期待 (2017年4月29日 11時) (レス) id: 9a3b6eea55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リンネ | 作成日時:2017年2月3日 16時