25部屋目 ページ25
容量の問題で時間を飛ばします
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最近、眠りが浅いような気がしている。
眠ってもあまり疲れは取れないし、心無しか、日中も眠くて仕方が無い時がある。
「瑠樺、一回律さんの所行ったら?」
あまりにもうとうと、うとうとしている僕を見て大翔がそう提案する。眠くなる度に頭を軽く振り、どうにかしゃっきりとさせようとするが、それでも辛い。
「後で、行く……」
動くのも億劫になるほど眠くなり、ソファに横になって目を閉じる。
「あっ、こら、ベッドで寝なよ」
「動きたくない……。30分くらいで起きると思うから……」
そう言って僕は、微睡みの世界に身体をどっぷりと沈めた。
「……んどくせぇな。おい、起きろ」
「うー、寝足りない」
「起きろ。豚」
「僕豚じゃないしっ!」
誰かに豚呼ばわりされ、目を開いた。
「お、やっと起きたか。お前飯食ってすぐに寝ると豚になるって知らねぇのか?」
声の主は律だった。
「は? 牛の間違いでしょ。……うー、眠」
くっそ、人が寝てるところを起こしやがって。と律を睨みつけると急に「はい、立って立って」と腕を引かれた。
「うわぁ……?!」
「じゃ、しばらくこいつ借りるわー」
律はそう言って僕の腕を引いて部屋を出ていく。
「な、なに……」
「眠気以外に症状あるか?」
「は? 質問の意図がわからない」
律はため息をつき、「いいから」と言う。
「……食欲は普通だけどたまに戻す」
ぼそっと小声でいうと彼はふぅん、と言う。
聞いといて失礼だな。と思っていると医務室に着いた。
「莉苑、あれ持ってこい」
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腐女いちごう - 期待 (2017年4月29日 11時) (レス) id: 9a3b6eea55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リンネ | 作成日時:2017年2月3日 16時