【九条天】なぜか天使に好かれました【アイナナ】 (ページ47)

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47：おそろいページ47

(天side)

女の子が好きそうな雑貨が置いてあるお店に入っても、Aはなにやらぶつくさ文句を言っていた。

「いらないって言ったのに」

この調子だとAに選ばせても時間が経つだけだ。

「これとかどう？」
「なんでペアなの」
「ボクも使うから」

いつもみたいにまた容赦のない一言が帰ってくると思ったのに、

「それでいいよ」

Aはすんなり頷いた。
いいの？
ペアとか、Aが一番怒りそうなものなのに。

早く帰りたくて適当に決めた可能性が高い。
まあ、本人が良いって言ったんだから、いいか。

「元気でた？」

会計を済ませてAに袋を渡す。
受け取ったAは、両手で紙袋を抱えて、しばらく動かなかった。

「最初から元気だった」
「そう」

ツンとしているわりに、嬉しそうな横顔が見れた。
新しいお気に入りになってくれるといいんだけど。