【アイナナ】天使vs天使、じゃないの？？【九条天】 (ページ4)

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43：ほんとはページ4

「・・・・・・！」

Aだった。彼女を見て天が一歩後ろへ下がる。

「天？」

天の背後に立っていた龍之介が思わず彼の肩に手を置いた。
自分の耳に手をあてたまま、天は動かない。

「なんでわたしまで」

Aも当然猫耳をつけている。外そうとするとユウリがそれを止めた。

「せっかくだから今日はアイラビットでにゃんにゃん日和にしよ～！ラビットだけど！」
「ユウリ先輩一人でやってくださいよ」

音葉は不機嫌そうだが、Aの猫耳姿には文句がないようだった。
Aが猫耳を外そうとしてユウリと闘っていると、天と目が合う。

「ひっ」

Aは思わず息をのんだ。
猫耳を見られたことと、いつもの怯えとが混ざって、だいぶ混乱していた。

「す、すみません」

しかし、天はそれに対しては無反応だった。

「あ、九条先輩、あとで写真送りましょうか？」

固まっている天にユウリが声をかけると、彼はやっと口を開く。

「ふざけないで」

天にしては珍しい反応に、楽と龍之介が何かに気づき始めたようだった。