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59：ばれた！ ページ11
しかし、そんな平和も長くは続かず。
「あれって、TRIGGERの十龍之介くんじゃない？」
「え？ どこ？」
どこからか聞こえてきた声に、三人一緒に肩を上げた。
だから、おまえは目立つって言ってんだろ！
「まずい、バレた」
「走れ！」
俺の一言で三人一緒に駆け出す。
こんなところでファンに捕まったら大変なことになる。
「わー！ はやい！ たかい！ たのしいー！」
相変わらず龍に肩車されたままのAは、声を上げて笑った。
「ふふ」
天までつられて笑っている。
「Aちゃん、暴れたら危ないよ。しっかりつかまってて！」
龍はAが落ちないか心配なようだ。
「うわーい！」
って、聞いてねえし。
でも確かに楽しいな。
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作者名：兎田夏
| 作成日時：2017年3月29日 21時
