偽りの優等生は化け術を解く。【稲荷崎】

蘭崎医師のクリニック ページ17

さぁてプリンくん終わったから次は.....


『月島くんやなぁ....顔がうっすら赤いから熱測ってみぃ。』


月「....はい。」


37.8か。熱射病やな。取り敢えず、水分を取って汗を拭いてを繰り返すか。


『これ、2本やる。飲めなくてもほんの少し飲め。吐いてもええ。飲めたら汗を拭いてな。それを繰り返す事。』


次は....赤葦やな。おるし。


『吐き足りないか？大丈夫か？』


赤「大丈夫.....」


『おん。取り敢えず横になってええよ。んで目隠すで。全員回ったらまた来るからそん時まで起きてられるか？』


赤「うん....ありがとう....」


『礼なんかいらん。早よ治しぃや。』


そしたら次は......



1時間後。



重症組は全員寝た。軽症者もだいぶ回復してる。



『.....北さん。』


私は今、稲荷崎の部屋に来ている。


北「....なんや？」


『隠しとるやろ。体調悪いの。あかん、保健室連行や。』


侑「...え？」


角「それほんと？」


『プレーが少し雑だった。たまにフラッとしてたし、何より今顔が白くて口も色素が薄い。今はこの部屋にいたからさっきよりはマシだけど多分頭痛とほんの少し吐き気がある。そうよな？北さん。』


北「.....蘭崎さんの言う通りや....すまんな。」


なんで謝った？悪い事なんかないでしょ？？


『謝っとるのは体調管理ができてなかったからか？あんなの誰でもなるわ。そもそも人は不完全な生き物や。間違える事やってあるし忘れる事もある。風邪を引く事もある。謝る事やない。宮や治は謝った方がええけど。』


侑「はぁ！？」


治「とばっちりや！こいつがだいたい悪いわ！」


侑「なんやと！サム！！」


『うっさいわ。喧嘩すんなら帰れや。』


「「す、すいません.....」」


取り敢えず大分辛そうな(真顔だけど)北さんを保健室に連れていかなきゃ。


『肩使ってええので保健室行きますよ。』


北「....おおきに。」


まぁお馴染みのO-S1を飲ませて横になったら大丈夫か。


北「なんでそんなに知識あるん？」


『.....話した方がいいですか？』


北「無理に聞かんよ。せやけど話したい時になったら聞かせてな？」


『はい....』


私が何故知識があるのかと言うのは四年前にあった事件の事でだ。

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