気づいたら高校生になってた。 ページ2
春休み前日。
私はいつも言う事だけ聞いて来た。
先「蘭崎！これ放課後頼むわ！」
『はい。』
愛想と明るい返事。これだけずっとして来た。
「蘭崎さん！掃除代わってくんないか？」
『うん、良いよ。』
こんな風に反感を買わぬよう生きていた。
優等生になったのは私の親が事故で死んでからだ。
その時に祖母に言われた『空気を読んで出世できる子になりなさい。』を貫いて来た。
『.....素の私は出せないのかな。』
「出せばええやろ？」
誰かに言われた。ここには誰も来ないはずなのに。
『.....誰でしょうか。』
「すまんな。俺は北信介。ここ、立ち入り禁止やで？」
二年生か。いや実質三年か。誰かについてこられたのは初めてだ。
『知ってますが、貴方もここにいるじゃないですか。』
北「....そうやな。ならさっきの話やけど、出したらええやんか？」
『は？無理に決まってるじゃないですか。貴方には分からないでしょうが。』
北「分からんなぁ。せやけど今まで我慢しとったんやろ？この先そのまんまやったら辛いで？」
この人、正論好きなんやろか。でもその言葉がストンと落ちてきた。
『.....辛いです。何年も偽って来てもう嫌です....たまに本当の自分忘れそうになるんや.....』
北「(関西人やったんか。)なら出しや。他の奴に何か言われても俺はそれでええと思う。生きやすさやって大事や。」
『....ありがとうございます。私、二年になったら変わります。本当の自分に。でも本当に言いんですか？後から何も言いません？私、相当ひねくれてますよ？』
北「ええよ、見せてや。あ、そういえば名前、なんて言うん？」
あれ？自己紹介してなかったっけ。
『すいません！蘭崎Aと言います。』
北「蘭崎さんやな。ほな、また。会おうや。」
『はい！』
おばあちゃん。私、悪い子になるわ。
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にゃー - 更新ありがとうございます！めちゃめちゃいい展開でドキドキしてます！これからもゆっくりなペースでいいので更新頑張ってください！ (2021年3月19日 21時) (
レス) id: bb97bc99e2 (このIDを非表示/違反報告)
にゃー - RUNA RUNAさん» こちらこそよろしくお願い致しますｯｯ！ (2021年1月21日 17時) (レス) id: bb97bc99e2 (このIDを非表示/違反報告)
RUNA RUNA(プロフ) - にゃーさん» いえいえ！こちらこそ遅くなってしまいすみません！これからもよろしくお願いします！ (2021年1月17日 21時) (レス) id: 38bfe4d026 (このIDを非表示/違反報告)
にゃー - 更新ありがとうございます！面白いです！感想言うの遅くなってしまってすみません… (2021年1月17日 21時) (レス) id: bb97bc99e2 (このIDを非表示/違反報告)
にゃー - RUNA RUNAさん» こちらこそよろしくお願い致します！完結まで突っ走っちゃってくださいw！ (2021年1月13日 17時) (レス) id: bb97bc99e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RUNA RUNA | 作成日時：2020年11月16日 20時
