胡散臭い女復讐執行人の話。3［完］ 【ツイステ】

寮長会議2 ページ20

リ「はい。みなさん、お手元の資料をご覧ください」



リ「全国の魔法士養成学校から、出場生徒・発表内容等の申請を受付中です。飲食・クラフト系などの販売ブースはすでに定員を達し、募集を締め切りました」



カ「ん？飲食はわかるけど、クラフト系ってなんだ？」



リ「被服、陶芸、彫刻、絵画など、あらゆる文化部の作品のことさ。展示、販売などを予定しているよ。ライブペインティングや、自主制作映画なども申請があったね」



カ「おぉ〜、どれも見ごたえがあって楽しそうじゃないか！」



リ「次に各種弁論大会や研究発表などを行うステージについてですが、3つの特設ステージを校内に設置予定です。運動場にレッド・体育館にブルー・一番大きなコロシアムにはパープルステージを設営します。ステージ発表については現在、国内外から各種メディアの取材申し込みを受付中なんですが.....うぅん」



カ「どうしたんだよ、リドル？難しい顔して」



リ「パープルステージで行われる予定の、音楽発表会『ボーカル＆ダンスチャンピオンシップ』。このプログラムだけ、異常なほど外部メディアからの取材申し込みが殺到しているんだ」



ア「『ボーカル＆ダンスチャンピオンシップ』....通称『ＶＤＣ』は、全国から選りすぐりの歌唱力を持つ高校生が集まる世界的な大会ですから」



リ「『音楽発表会』というから、ボクは合唱コンクールのようなものかと思っていたのだけど」



ヴィ「そうね。『ＶＤＣ』は当初、総合文化祭内で開催されるただの歌唱コンクールにすぎなかった。でも時代の移り変わりとともに、音楽表現の多様性を採り入れた結果、歌唱の他に演出も含めて評価対象になり大会はどんどん様変わりしていった。それで、近年ではプロの登竜門とまで呼ばれる音楽の祭典になったってわけ」



ア「ファイナリストが観客のリアルタイム投票で決まるところも、“やらせ”感がなくて非常に盛り上がりますし....ここから新たなスターが誕生することも少なくない。しかも今年はヴィルさんが出場予定で余興はヴィオラさんが努めます。メディア関係者が群がるのも当然かと」



ヴィ「....フン」



『いやー張り切るよ！』

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