6色薔薇物語:小ネタ集 (ページ10)

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押し倒し事故【マリウスver】ページ10

【ロケバス内にて】

スタッフ「一旦ここで休憩ね。長々疲れたでしょ」
聡「長かった～。俺トイレ行く！」
勝利「俺も行っとこ」
風磨「俺は飲み物でも買ってくるかな。中島、行く？」
健人「ん。…マリウスとAは？行く？」
マリ「僕はいいや～」
A「じゃあ私もマリウスとお留守番してる。お茶だけ買ってきてもらっていい？」
健人「了解」

ぞろぞろとメンバー4人、数名のスタッフがロケバスから降りる。
ロケバスの1番後ろ、長い席にマリウスとAは座ってお喋りを続ける。窓側にA、その隣にマリウス。

A「そうだ。マリウス、お菓子食べる？」
マリ「えっ。食べる食べる！」
A「はい。あーん」
マリ「あーん…」

ゆっくりとお菓子を持つAの手が、マリウスの方へと伸びるが、ピタリと一度止まると、Aがそのままお菓子を食べてしまう。

A「はい、残念でした～！」
マリ「あ～！Aちゃんまでそういう意地悪しないでよ！」
A「ふふふ～。美味し～」
マリ「ズルイ。僕も食べるってば」
A「あははっ、やだやだ。ダメだよ～」

静かなバス内に、楽しそうな2人の声色が響く。
Aの持つお菓子を頑張って取ろうとしたマリウスはどんどんとAとの距離を縮めて、しまいにはAに覆い被さるようになる。

A「あっ、ちょっと、それはズルイでしょ」
マリ「僕も男の子だからね。僕の方が力強いんだよ。昔の僕じゃ無いんだから」

マリウスに手首を掴まれて逃げられなくなったAは負けを認めて、マリウスにお菓子を差し出す。

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