【黒バス】R【黒子テツヤ】

「キセキの世代」 ページ4

「はぁ？髪が水色ぉ？」

花音は大袈裟に顔を歪めた。


その顔を真似して見せたら、花音は「うわぁ」と言いながら笑った。


いやお前の真似なんだけど。

「なにそれ、いかつっ」

友愛は半笑い。


いかつい、は多分髪色のことだと思う。



花音はそれに笑いながら、指差して答える。

「お前も髪グラデかけてんじゃん」


友愛の毛先に向けてピンクになっている髪が揺れる。


「ばれた？」という友愛の言葉に、二人は爆笑しはじめた。



それを見てた薫里と絢が、思い出したように、きれーにはもった。

「……バスケ部じゃね？」


茶番をしていた私達三人は、少し間を開けてあー、と納得する。


帝光の男バスは、強豪らしい。特にうちらの代。


そいつらの髪の色は、赤だの青だの、めっちゃカラフル。

しかも地毛。こえぇ。


昨日の水色も、特殊な遺伝子を持つ内の一人かもしれない。


……あれ、じゃああいつ、二年生か？



空を見ながら、ぼーっと思い浮かべる。

……えー、やっぱ見覚えねぇなー。




瞬間、ずい、と薫里と友愛が視界を埋める。


……びびった。


「ってかまず、男？女？」

「その水色と何があったのよ」

「男。こないだ見かけただけ」


その答えに、２人は落胆の声をあげた。



「ロマンスの予感かと思ったのにー」

「つまんねー」


２人にチョップした。

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