「みよしの」 ページ25
どこに隠し持ってたのか、小さめの木箱をすっと出す。
本物の花札初めて見たわ、と若干興味をそそられたけど、いやいや、と我に返る。
「……あんた私のこと買ったんだよね？10万で」
「まぁそうですね」
「その10万は何に対しての金な訳？」
このまま何もせずに帰って金だけ受け取るのはこっちとしてもなんか気持ち悪い。
……ってか、金が欲しくて来たわけじゃないんですけど。
「……」
黒子は表情を変えないまま、何も言って来ない。
ほんの数秒の間だったけど、こいつに見つめられるの苦手、かもしれない。
綺麗な水色の眼に映ってる自分の汚さが際立ってムカつく。
急に、あ、と鈴の音みたいな声をあげて、黒子はわざとらしく手を叩いた。
「そうでした。ボク、なんの説明もしてませんでしたね」
「は？」
「料金は藍里さんの時間に対して、と……あと、会って欲しい人がいるんです」
「はぁ？」
意味わかんなすぎて死ぬほど不機嫌な声が出たけど、黒子は全く気にした様子もない。
気の所為かもだけど、こいつ元々無表情だなとは思ってたけど、学校のときのほうがまだ顔に出てる、気がする。
家にいる時の方が真顔ってことは、こっちが素？
……まぁどうでもいいんだけど。
�牴颪辰突澆靴た有瓩砲弔い毒焼發埜‘ど佞韻討澆襪韻豹甘�たりが全くない。
つーか、どういう目的があんのかを知らされてないのにわかるはずもなかった。
「その人達は10時半くらいにここに着くと思うので、それまでは寛いでいてください。
女性に夜遅くまで起きてもらうのは忍びないんですが、それまでは寝ててもらっても構わないので」
何とも無いように言う。
「その人達」……複数人らしい。
なんか黒子のこと無条件に信頼してたけど、今からこいつに売り飛ばされる可能性、全然ゼロじゃねぇな、って今更気づく。
売り飛ばされなくても、今晩何人もの相手させられたり、変な映像撮られたり、とか？
この家も所謂ヤクザの家、って言われたらわりと納得できる豪華さだし。
いや実際のヤクザの家知らんけど。
まぁ私はそっちには全く関わり無いし、マジでヤクザだったら無関係のカタギの人間連れてきて何かするってのは有り得ないだろうけど。
……ま、ありじゃね、売り飛ばされるのも。
どうせ元々自分で売ってた体だし。
これで死ぬより酷い目に遭っても黒子についてきた自分の責任だし。
「……どうかされましたか？」
「いや別に。10時半ね、わかった」
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水団子(プロフ) - 歌柚さん» 話の展開を褒めて頂き光栄です、、！！！拙い文に亀更新で申しわけありませんが、楽しんで頂けると嬉しいです！コメントありがとうございました！ (2021年8月31日 3時) (
レス) id: 4f5e2162c5 (このIDを非表示/違反報告)
水団子(プロフ) - 光華さん» めちゃくちゃ嬉しいです、、恐ろしい程更新が遅いですが、最後までお付き合い頂ければ幸いです。コメントありがとうございました！ (2021年8月31日 3時) (レス) id: 4f5e2162c5 (このIDを非表示/違反報告)
歌柚 - コメント失礼します。ストーリや話の展開が面白くて楽しく見させてもらってます！ストーリ更新楽しみに待ってます！！ (2021年7月13日 21時) (レス) id: f33fb75788 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - 好きです！更新応援してます！ (2021年5月16日 10時) (レス) id: a571740452 (このIDを非表示/違反報告)
水団子(プロフ) - よもぎお餅さん» 黒子くんのお家に行こうと尾行したら見失った、というエピソードが好きでそこから色々と捏造を重ねたらこんな黒子くんが出来上がりました(^-^)主人公らしからぬミステリアスさが魅力だと思っています！コメントありがとうございました！！ (2019年6月19日 20時) (レス) id: f26d4bb807 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水団子 | 作成日時：2016年9月16日 0時
