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「問題児」 ページ2

何十回くらい来たんだろ、ここ。

気味が悪い位に綺麗な天井を仰ぐ。

さぞ丁寧にやったんでしょうねぇ、自分の部屋以外はやらないくせに。


顔を前に向ける。

自分のことと、学校のPRにしか興味のない、中身スカスカ校長先生が目に入った。


あー、きも。うざ。


すぐさま手に持っていたスマホに目を移した。




「桜庭!」
「うるさっ……なぁにー」

「橙桐!」
「んだよ……」

「茜井!」
「あーあーはいはい」

「菫川!」
「へーい」

「……藍里」
「…………」

「お前らはいつになったら学校に通うんだ!!」

机に思いっ切り手をあてたらしい。


耳障りな音が鳴った。



……来たらこーなるんじゃん。こねぇよそんなん。




「ってか今来てんじゃーん。んなこと言われたら更に来たくなくなるんですけどー」

なんて言う薫里を、絢が制した。


「ほら、こいつそんな頭良くねーからさ。そこまで頭回んねーんじゃね?」

スマホから顔を上げると、絢が校長を指指して笑っていた。




校長はため息をわざとらしくついて、ソファに座った。

 「お前らが私にどう言ってきても構わん。だが、サボりは止めろ。学校の評価が下がる!」


力む校長に、花音と友愛が反応する。


「やめろって言われたらやりたくなるよねー」

「そーそーうちらはんこーきだからー」

爪をいじりながら、友愛が肩を揺らす。


スマホを見ると、11時を過ぎていた。


やば、遅れる。


私が立ち上がると、四人も腰を上げた。


「ど、どこに行く!?お前らまた問題起こす気じゃないだろうな!!学校の評価を下げるな、何度言ったらわかるんだ!!!大体……」


顔を赤くする校長の股に足を置く。


「ごちゃごちゃうっせーんだよおっさん。



ここ、蹴り砕いてやろうか」

「気になる?」→←「R」



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水団子(プロフ) - 歌柚さん» 話の展開を褒めて頂き光栄です、、!!!拙い文に亀更新で申しわけありませんが、楽しんで頂けると嬉しいです!コメントありがとうございました! (2021年8月31日 3時) (レス) id: 4f5e2162c5 (このIDを非表示/違反報告)
水団子(プロフ) - 光華さん» めちゃくちゃ嬉しいです、、恐ろしい程更新が遅いですが、最後までお付き合い頂ければ幸いです。コメントありがとうございました! (2021年8月31日 3時) (レス) id: 4f5e2162c5 (このIDを非表示/違反報告)
歌柚 - コメント失礼します。ストーリや話の展開が面白くて楽しく見させてもらってます!ストーリ更新楽しみに待ってます!! (2021年7月13日 21時) (レス) id: f33fb75788 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - 好きです!更新応援してます! (2021年5月16日 10時) (レス) id: a571740452 (このIDを非表示/違反報告)
水団子(プロフ) - よもぎお餅さん» 黒子くんのお家に行こうと尾行したら見失った、というエピソードが好きでそこから色々と捏造を重ねたらこんな黒子くんが出来上がりました(^-^)主人公らしからぬミステリアスさが魅力だと思っています!コメントありがとうございました!! (2019年6月19日 20時) (レス) id: f26d4bb807 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水団子 | 作成日時:2016年9月16日 0時

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