1.セッティング ページ1
「パンツを自動で履かせる機械ってなんだよ」
ここは半研究室、半会議室。似ても似つかないふたつの性質がある、世にも奇妙な謎の部屋だ。
研究員とセールスマンの合同部屋のようなもので、研究室っぽく多少の機器ならばここに置いてある。会議室の要素も取り入れられ、シックな雰囲気をベースに話し合いが出来るスペースも存在する。
品の良い歯医者さんというイメージが一番伝わりやすいだろうか。
にしても、天井は機器を導入したために異常に高くなっているし、潤滑油などの薬品もあるため匂いなどほど遠いものだか。
そんな奇妙な部屋で、眉間に皺を寄せて、とある機械を睨みつけるのはリエという女だ。今年二十歳になる、とある会社の社長(!)兼商品開発やプロデュースに携わる一員。
リエはビルドーという大都市の、ファーフ・オークション会場を営んでいる。厳密に言うとオークションマーケットという分類。オークションマーケットというのはこっちの世界で数十年前から一般的になってきた存在だ。
何かの商品を作ってくれる人物を雇う→その商品をどう売り出したら需要者は魅力的だと感じてくれ、高値で買ってくれるのかを考察→日時を決めて出品し、売り出していく!
説明するとしたら、こんな風なシステムになる。
客は金を持て余した大富豪の人達が多数で、生活に刺激を求めるためにやってくる。参加条件は金があること。
勿論、どんな商品を作っているのか大勢の人に知ってもらいたいので、競りの様子を観覧できるチケットも売っている。これがまた見世物として人気だ。
数年前からティンカーベルみたいな妖精が発見され、科学だけではなく魔法も発展した。大富豪の人達も目が肥えて、今までのようなちょっと不思議くらいの商品には無関心で、風変わりなものが好まれる傾向にある。
製品を作るためには以前と違う材料が必要になってくる。先代の社長とやり方も違ってくる。
今まで全てのことを手探りで進めて来た。勿論、社員からの助っ人もあったが、大半はリエ自身が率先して企画や取引をしなければならなかった。
それは徐々に馴れてきたから良いものの……。
……コイツとの付き合いは慣れない。なかなかコイツのペースが掴めない、とリエには悩み続けていることがある。
自分の会社の
「マジでパンツを履かせる機械ってなんなんだよ!」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
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しまくろしるる(プロフ) - レイチェル・ハジェンズさん» はい、のんびり応援します!レイチェルさんも自分のペースで書いていってくださいねー (2016年11月27日 0時) (レス) id: 5ed7260065 (このIDを非表示/違反報告)
レイチェル・ハジェンズ(プロフ) - しまくろしるるさん» うぎゃー! しまくろしるるさん、御無沙汰しております。読んでくださり、ありがとうございます。頑張って書いていくので、楽しんで読んでもらえると嬉しいです。 (2016年11月25日 21時) (レス) id: f158aaa837 (このIDを非表示/違反報告)
しまくろしるる(プロフ) - 新作おめでとうございます!!すごく面白そうなので楽しみにしてます!! (2016年11月25日 20時) (レス) id: 5ed7260065 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レイチェル・ハジェンズ | 作成日時:2016年11月24日 22時