Re)メンバーを庇って怪我 ページ1
藤原side
「うわっ、」
ツアーのリハ中、センステで位置の確認をしよったとき。
けんとの焦った声が聞こえた。
慌てて声の方向を見るけどそちらを見ても誰もおらん。
ただ、何かが地面にぶつかった重たい音が響いた。
「おいっ、大丈夫かっ！？」
メンバー皆、音の方向へ向かう。
もちろん誰もがけんとがバランスを崩して落ちたと思ってた。
「…え？」
けど、そこにいるのはけんとだけやなかった。
けんとを守るように胸に抱き込んで体を丸めているのは。
「りゅう、せい？」
確かに流星やった。
急いでステージを下ろしてもらって2人に駆け寄る。
「大丈夫か？」
「ん、だいじょぶやで？けんとは怪我ない？」
「でもっ、りゅうせっくっ、」
涙目になってパニックになるけんととそれを宥める流星。
こうやってみたら、流星も大人になったななんてこんな時やけどそう思った。
「俺は大丈夫やって、な？」
けんとの顔を覗き込んで笑って見せる流星。
けどその足首は赤く腫れていた。
とりあえず大橋にアイシングとテーピングを用意するように伝えて、けんとは怪我してないか確認するために立ち上がらせた。
「ほら、一回立ってみ？痛いとこないか？」
屈伸やジャンプさせてみても問題はなさそう。
ちょっと打撲してるぐらいやからテーピングするまでもなさそうやな。
で、問題は流星や。
左足首が結構腫れとる。
「流星くん、ごめんなさい」
しゅん、と小さくなるけんと。
そんなことで流星が怒るわけないのに。
「だーいじょうぶやって！俺が勝手にしたことやし、けんとに怪我なくて良かったわ」
流星は朗らかににこにこと笑った。
こういうとこが先輩っぽいんよな。
「流星、とりあえず移動しよか。椅子座れる？」
大吾に肩を貸してもらって流星をパイプ椅子に座らせる。
そっと患部に触れてみるとかなり熱い。
バケツに氷突っ込んだほうがええかもしれん。
そんな風に考えてれば大橋が帰ってきた。
「丈くん、こっちにしたけど良かった？」
なんてバケツを掲げた。
「むしろそっちがええわ」
さんきゅ、とお礼を言えば流星も眉を下げてお礼を伝えていた。
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ぽん(プロフ) - 更新楽しみにしています！ (2020年10月1日 16時) (
レス) id: 8bb0c991f7 (このIDを非表示/違反報告)
あぁちゃん(プロフ) - ちびりゅシリーズもこちらもクオリティ高くて文章や表現とても大好きです。大西流星くんの作品まだまだ期待しています。DMもさせて頂きました。よろしくお願いします (2020年4月17日 23時) (レス) id: 6731409e27 (このIDを非表示/違反報告)
ロン太(プロフ) - Fujitanatsuki14さん» ありがとうございます(^^) (2020年2月29日 20時) (レス) id: e6d2555a07 (このIDを非表示/違反報告)
Fujitanatsuki14(プロフ) - Twitterでdm送らせていただきました。 (2020年2月27日 15時) (レス) id: ba06389b28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ロン太 | 作成日時：2020年2月19日 21時
