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このカオスな状況を簡単に説明すれば
ベッドの上で 私とねこちゃん。
その上には覆い被さるようにして樹くんがいるわけで
いや、めちゃくちゃ顔近いし
やっぱり綺麗な顔してるな … って見惚れてる場合じゃない
壱馬「 … 何してんねん 」
陸「 もしかして、お邪魔だった?」
翔平「 ぬぁ!?」
「 ま、待って下さい誤解です!」
なんというバッドタイミングで来ちゃったかな …
まぁ、そもそも私が「きゃー」なんて言っちゃったのも悪いけど
その悲鳴で飛んできてくれたんだろうし
起こされたてなしょへさんもいつのまにか来て
カシャカシャとシャッターを切る
いや、やめてください!?
樹「 ごめん、大丈夫?」
「 大丈夫 … 」
陸「 樹〜 可愛いからってAちゃん襲うのはまずいよ 」
「 いや、違うんです。私が部屋に入って目が合ったとたんにこの子が飛び付いてきて … で、 」
壱馬「 …… 飛び付いたァ?」
壱馬くん、ドスの効いた低い低音でそう呟くと
樹くんのことを軽くじろ、と見る
いや、怖い怖い怖い
そんな綺麗な顔で睨まれるのは怖い …
って、飛び付いたのは樹くんじゃなくて
猫ちゃんです!壱馬くん!!
樹「 そんな事より、時間 … まずいっすよ 」
翔平「 あと5分以内に出ないとまずいですな 」
壱馬「 … まぁええ、帰ったら事情聴取な。」
陸「 いや〜朝からすごいの見ちゃったな♡ 」
「 だから違うんですってば〜… 」
樹くんも、もう少し否定してくれればいいのに
めんどくさそうに 流そうとするし
「 こいつの世話、頼んだわ 」なんて言って
私の抱っこしてるにゃんこを撫でるとそのまま行ってしまった
… 今日は1人と1匹でお留守番、か。
「 今日は何しましゅか〜にゃんにゃん。」
猫「 …… 」
「 お前はほんとにきゃわいいなぁ … 」
にゃんこと戯れながらそんな大きなひとりごと。
昔から可愛い動物が好きな私にとっては
ツンデレな猫ちゃんが愛おしくてたまらない。
猫「 お前もかわいいにゃー 」
「 …… えっ、」
猫が喋った!
なんて思うはずもなく
声の質からしても、そんな事いうのはただ1人、壱馬くんしかいない。
独り言聞かれたのは恥ずかしいけど
壱馬「 いってくるにゃー 」
「 …… い、いってらっしゃいにゃー 」
… な、なんだこのやりとり
ちょっと可愛いな とか思っちゃったじゃん
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ゆう(プロフ) - 完結おめでとうございます!これの続きはいつ頃になりますか?楽しみにしてます (2022年9月10日 0時) (レス) @page50 id: 98c1a89bf6 (このIDを非表示/違反報告)
ビスケ(プロフ) - 完結おめでとうございます!とても面白かったです。次回作も楽しみにしてます! (2020年4月13日 17時) (レス) id: bc03353a58 (このIDを非表示/違反報告)
sooooy(プロフ) - わわわ、久しぶりの更新めっちゃ嬉しいです(^^)応援してます!!! (2019年8月15日 0時) (レス) id: ae0699d194 (このIDを非表示/違反報告)
狼 - とても面白いです!人の作品の間違いばかり指摘するコメントなんて気にせず、これからも更新頑張ってくださいね!! (2019年7月20日 10時) (レス) id: 0caec501cb (このIDを非表示/違反報告)
滴 - 続けてのコメントですみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 22のここの部分 何を隠そう私は 元々保育士として働いていたが 今月からは新しく出来た 託児所に移動になった。 これ正しくは異動ではないんでしょうか? (2019年7月20日 2時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2019年6月20日 6時