SHORT STORIES from THE RAMPAGE

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「ねえ、マースくん、翔平でも呼ぼうか？」

「は？」

「だってお話相手いないしね？」

「ダメだし。」

「じゃあ北ちゃん。」

「絶対ダメ。」



そう言って後ろからハグして来たいっちゃん。

グッと寄せられていっちゃんに体重を預ける形に。

無理、無理。

じわじわ顔に熱が集中するのが分かる。

肩の上に顎を乗せて来て、



「なんで俺と一緒にいるのに翔平や北人さん呼ぼうとする訳？」



耳許で話さないで。

もう、こんなの狡い。



「・・・いっちゃんが相手にしてくれないからじゃん。」

「ふふっ。」

「なによ。」



なんとなくニヤついてそうな気がして後ろを向こうとしたら、想像以上に至近距離にいっちゃんのお顔。



「さっき樹って言ったよね？」

「言ってない。」



ちゃんと聞いてたんじゃん。



「もう一回。」

「言わない。」

「A？」

「言わないもん。あ、」



押し問答しているとマースくんが自分の寝床に行ってしまった。



「マースくん、わっ！？」



ふわっと体が浮いたと思ったら、今度は私がいっちゃんの脚の上に跨って、向かい合う形に。



「２人の時間だね？A。」









(写真消してね。)
(やだ。)
(ダメだって。)
(携帯じゃないから。)
(そういう問題じゃないって。)
(ていうか、なに北人さんと仲良くなってんの？)
(あ、北ちゃん？)
(その呼び方やだ。仲良くしないで。)
(ねぇ、話逸らした！写真！)



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▽(後日談)→←Itsuki Fujiwara (1)-1

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