スーパースターは私のカレシ【Kazuma.K】3

#good_night ページ10

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#good_night










うつ伏せになって唸っているAちゃん。

どこか痛いのかと思ったが違うらしい。



「どしたん」

「死ぬほど眠いです」

「……寝な？(笑)」

「それが寝られないんですよぅ……、」



顔だけをこっちに向けて、眉間に皺を寄せて目を瞑っている。


最近はなぜかどれだけ眠くてもどれだけベッドに早く横になっても、2時とか3時まで寝付けないらしい。

必然的に、授業中死ぬほど眠い。

確かにそれは絶対辛い。



「マッサージしたげよっか」

「そんなそんな。いいですよこんなちんちくりん放っといて」

「本音は？」

「壱馬オタクのお姉様方にに刺される」

「刺されません。(笑)」



はいはい起き上がらないよー、とAちゃんを寝かせて、腰あたりに毛布を被せる。いつ寝ても大丈夫なようにね。

……相変わらず足ほっそいなこの子。



「お客さん凝ってますねぇ」

「あﾞうﾞぅ ……」

「ふっ、オッサンみたいな声出さんといて(笑)」

「最近のJKって中身オッサンなんですよ。LINEとかオジサントーク流行ってますし」

「なんそれ、(笑)」



そっと力を込めると、枕に顔を埋めて唸るAちゃん。

……オッサンとオジサンは違くないか？



「これヤバいですね、毎晩マッサージしてもらわないと寝られなくなりそう」

「全然してあげるけど」

「スーパースターにそんなことさせられませんﾞッ、」

「ごめん、痛かった？」

「全然……ぎもぢいﾞでず……」

「どっちかわからん(笑)」



しばらく静かにマッサージをしていると、唸っていたAちゃんの声はいつの間にかぱったり聞こえなくなった。

ウトウトしてるんかなぁ。


……想像したらあかんかった。

何それ絶対かわいい。今すぐ録画したい。



「痛かったら言うてなぁ」

「……。」

「……ふっ、おやすみ。(笑)」



久しぶりにちゃんと寝られました！なんてキラキラ笑顔を向けられたので思わずカメラを構えたら怒られたのはまた別の話。










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