スーパースターは私のカレシ【Kazuma.K】3

#luxury ページ17

.










# luxury(贅沢)










少し寒い、けどいつもと変わらない1月7日。

……嘘。全然いつもと変わらないことない。

とってもとっても特別な1月7日。


本日の主役はまだ隣で寝ている。

そりゃあそうだ、昨日は夜遅くまで楽しそうにいろんな人とメッセージのやりとりをしていたから。

本人は本当に、もう心の底から楽しそうだった。

それだけ心が綺麗なまま生きてこられたら、さぞ世界も綺麗に見えるんだろうなぁと思うほど。


もちろん私もおめでとうは言った。

一番だもん。へへん。


どんなシチュエーション？

え、聞く？？



ちょうど壱馬くんがお風呂に入ってた時に12時になっちゃったので。


『うわっ、ビックリしたぁ、……(笑)』

『日付変わりましたお誕生日おめでとうございます！！！』

『んはっ、ありがとう〜(笑)』


勢いよくお風呂のドアを開けて強行突破しました。

あ、寒いからそのあとすぐドア閉めたよ？(そうじゃない)



とまぁかわいい彼氏さんを無事拝めたのでそのあとすぐ就寝。

そして今に至る。

現在進行形でかわいい彼氏さんを無事拝めていますむふふ。



「んﾞん、……」

「……起こしました？」

「いや、別に視線が痛かったわけじゃないよ」

「そりゃごめんなさい」



外はまだ白いだろうか。

まぁ1日で5センチの雪は溶けないか。



「今日は雪合戦でも行きます？」

「寒そうなお散歩やなぁ」

「小さな雪だるまぐらいなら作れそうですね」

「早起きしたちびっ子たちが余るほど作り終わってるやろ」



暖かいベッドの中でぬくぬくしながら、2人向かい合ってお話。

あぁ、新学期始まったらこうはならないのかぁ。



「やっぱりAちゃんが笑っててくれるだけでええわ」

「どうしたんですか急に」

「んや、やっぱり隣で一生笑っててほしいなぁ」



誕生日プレゼントの隠し場所なんて考えずに済むやん。

壱馬くんは私の頭をそっと撫で始めた。



「……贅沢なプレゼントですね」

「んはッ、確かに。(笑)」



「ずっと隣で寝よーな」

「次の誕生日プレゼントはシングルベッドでお願いします」

「なぁんでよ！(笑)」



まぁ嘘なんですけど。





贅沢なプレゼント、一生かけて届けられるといいなぁ、なんて。










.

#heart→←#scrub

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す