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遡ること1年前______


高校二年生の1月。





美香「A!!聞いて!あのね、!」



A「わっ、!?ちょ、ちょっと落ち着いてよ。」





毎朝集合する駅前に着くと、毎日のように遅刻してくる親友の美香が今日は珍しく先に来ていた。


興奮が冷めていない表情を浮かべ、私の肩をグラグラと揺らしてきた。


朝イチで頭を負傷しそうなところで、とりあえず落ち着いてと声をかける。





美香「あ、ごめん。それでね…!!」



A「うん?」



美香「Aにお願いがあってね……私と一緒にLIVEに行って欲しくて……。」



A「LIVE?誰の?」



美香「それはもちろん!!ランペだよ!!」





そう言えば、美香の口から何回か聞いたことある気がする。


私は、吉野北人君推しなんだけどね!かっこよくってさ〜!って。私には全く分からん。


待て待て。それで、なぜ私が一緒に行くのか…??





A「えーっとさ。それ私行かなきゃダメなの??」



美香「出来れば!!だって……バクステも当たったんだもん!!」





バク……ステ???


これが始まりだったのかもしれない。

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作者名:こま | 作成日時:2020年10月11日 15時

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