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夏のギラギラと照りつける熱い日差しが私を暑くさせる。


東京に上京して、早くも3ヶ月。


まだ、人の多さとビルの大きさには目を見張る。


そんな中、毎日のように通うカフェができた。


優しいマスターといい匂いのする店内が私の創造力を掻き立てる。


いつものように頼んで、少しよれたノートを取り出しシャーペンを持ち書き出す。


今日はいつもよりも沢山書ける気がした。


そのせいもあったかもしれない。隣に来た人が声をかけるまで来たことにさえ気づかなかったんだ。





「あれ?あん時の子やん。久しぶりやんな。」



「……え、?」





黒ずくめのコーデに丸メガネをかけた人がこちらを覗き込んで、しまいにはノートの文を読み始めている。





A「え、!あ、ちょっ!!」





どこまで読んだのかは分からないが、とりあえずノートを閉じる。





「Aちゃんやったよね?好きなことって、このこと?」





名前を覚えてくれていたことに対する喜びとノートを見られたことに対する悲しみが交差する中、出た言葉は





「な、なんでここに、??」





なんともまぁ、平凡な質問で間抜けな声だった。

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作者名:こま | 作成日時:2020年10月11日 15時

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