第164話 氷点下 ページ16
今にも雪でも降るんじゃないか、そう思わせるほどの冷たい空気とそうさせているオヤジの眼光に私はタジタジだ。
いや、まあ、こうなる経緯はあるにはあるから軽く整理させて欲しい。なんだかんだ私の頭もパニックなんだ
兄さんと、マルコと船に戻れば船から飛び降りた兄貴分たちに揉みくちゃにされながら頭を撫でられたり背中を叩かれたりとやいのやいのされて、そんな中兄さんが
エース「今日は宴にしようぜ！！マルコにセラにプロポーズしたんだ！！」
と言いはなった瞬間にピシッと空気が凍った。ここで私は流石にこんなに可愛がられている(自覚はある)けど元海軍中将がこの船の長男たるマルコとその…結婚、とか、匂わすのはさすがに不味かったかな、と思って
貴方「ご、ごめん！で、でも私、マルコのこと、す、き、で…っ、そのっプロッ、プロポーズ、っていってもこ、ここっ、こんっ、やくしゃだ、って！言われただけだから！全然しばりつける気なんてないから！」
しどろもどろになって言えばさらに空気が冷え込んだ。え、そこまで嫌かな？と思い伏せていた目をあげればあら不思議、皆の冷たい視線は何故かマルコに注がれていた
マルコ「悪いねぃ末っ子取っちまって」
当の本人はそんな視線何処吹く風。ニヤリと笑って私の方を抱くもんだからさらに私の頭が混乱したのは言うまでもない
貴方「なんでみんな怒ってるの…？」
マルコ「妬ましいんだろうよい」
貴方「…？皆マルコとけ、っこん、したかったの…？」
そう尋ねればマルコがすっごい怪訝そうな顔をして私を見下ろすもんだからますます私は首を傾げた。そこで堪えきれないとばかりに笑い出す兄さんと、取り敢えずオヤジ呼んでくるわ、覚悟しとけよマルコ。と怖い言葉を置いて言ってしまうイゾウに、今日は宴じゃなくて血祭りにならねぇように気をつけろよ、なんてさらに怖い言葉を残していくジルやフォッサ、なんか泣いてる数名…
貴方「え、なに？違う意味で怖い」
マルコ「大丈夫だよい。お前はおれの傍に居てくれりゃ」
マルコがそう言って私の頭を撫でたところで、小鳥も、魚も雲さえも遠く遠ざかるほどの覇王色を漂わせたオヤジが顔を出した
ヤバい、寿命が尽きる前にここでオヤジに物理的に木っ端微塵にされそう…、という所で話は冒頭に戻る訳で。この空気に耐えられなくなった私は口を開いた
悔いを残さないって約束だしね
貴方「あ、あのっ、オヤジッ！ごめん、そのっ、でも、私本気だよッ」
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セラ(プロフ) - りょくちゃさん» そんなっ文才も何も無いのにッありがとうございます！不定期更新で申し訳ないのですが頑張ります！ (2022年11月16日 21時) (
レス) id: 644a1241d8 (このIDを非表示/違反報告)
りょくちゃ(プロフ) - 天才ですか？1番最初から見てきたんですけど、あの、最高すぎなんですけど？(())感想とか書くの初めてで、どう書いたら良いのか分かんないですが、とりあえず頑張ってください！！！＼(*⌒0⌒)♪応援してます☽︎︎.*·̩͙ (2022年11月14日 3時) (レス) @page6 id: 4cdf8f7710 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セラ | 作成日時：2022年11月4日 12時
