毒夢にロザリオ ページ47
*【ドレスローザ前】
冷たい感触が肌に伝わって、ゆっくりと目が覚める
後ろも前も何なのか分からないくらい暗い空間に、自分一人だけが転がっていた
おかしい...さっきまで麦わら屋さんの船で船長の隣にいた筈なのに
ここが何処なのか、皆が何処に行ってしまったのか検討もつかない
手当たり次第に名前を呼んでみても、ただ自分の声が木霊するだけ
本当に私一人しかいないらしい...一体ここは
「フッフッフ、目を覚ましたかA」
「ドフラミンゴ！？なぜ＿＿＿！？」
コツンコツン、という靴の音だけが悲しく響いていつの間にかドフラミンゴは私の前に立っていた
彼のフラミンゴの羽のようなコートが、私の視界を覆う
逃げようにも、完全に体が恐怖を感じていて身動きが取れない
ドフラミンゴは私を軽々と抱き上げると、少し低い位置から私を見上げる
「は、離せ...！！」
「いつからおれにそんな口が利けるようになった？」
「...！！」
あまりにも冷たい目で言われたせいで、体がビクリと跳ねて動かなくなった
もしかしたら自分はもう死んでいるのではないかと思うほど...体はピクリとも動かない
私、怖いんだ＿＿＿＿＿＿
あんなにも復讐心に燃えていた筈が、水をかけられたようにそれも折られてしまっている
逆らえない、でも逃げろと頭が警鐘を鳴らす
私は何とか振り絞って出した声を並べて、言葉にする
「せ、船長、トラファルガー・ローは...麦わら屋さんたちは...」
「ロー、麦わら？そんなもんここには居やしねェよ」
「何言って...わ、私はさっきまで麦わら屋さんの船に」
「幻覚さ」
その言葉に、ぐにゃりと視界が歪んでうまく言葉が出ない
麦わら屋さんや船長たちが幻覚？じゃあ、私はいつからここに...
そもそも、何処からが＿＿＿
「お前は10年間ここに囚われているはずだ...外の光を見たことのないお前が、麦わらやローを知っている筈がねェだろう？」
じゃあ、今までのことは全て夢？
恐ろしい事実が突きつけられて、私はそのままふらり、と力無くドフラミンゴの腕から滑り落ちた
嘘だ、そんなわけない
これは夢だ、とても嫌な＿＿＿＿
現実逃避するように目を瞑ったとき、私の体は暗い闇の底へと落下して
ぐしゃり、という嫌な音と共に無惨にも崩れ去った
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aya(プロフ) - リクエストです。ドレスローザ編に入る前、ドフラミンゴの夢をみて怖がる夢主ちゃんにローが寄り添って心を落ち着かせるお話をお願い致します。 (2019年10月28日 10時) (
レス) id: 611a760f67 (このIDを非表示/違反報告)
RIOT(プロフ) - ルナさん» コメントと以前のリクエストありがとうございます！書きたいとは常々思っているのですが、番外編という枠では済まなくなりそうなので、別に連載という形になりますが少し考えてみます！ (2019年10月28日 7時) (レス) id: f952b08383 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - いえいえ、お気になさらず！ リクエストをありがとうございました！ それはそうと、スタンピードの夢小説は書かないのですか？ (2019年10月27日 22時) (携帯から) (レス) id: 66cf0ac4ec (このIDを非表示/違反報告)
有害君 - 前回のリクエストにこたえてくださりありがとうございます！またリクエスト何ですがローが猫化する話をお願いします！夢主ちゃんがめちゃくちゃ可愛がっているときに効果がきれて二人共少し気まずくなる感じで！！ (2019年10月27日 22時) (レス) id: ee0db65bd8 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - リクエストをお願いします！ 夢主がシロクマ風のモコモコファッションをしてローを悶絶させるお話が読みたいです！ シロクマの耳が着いた帽子+白いモコモコワンピースでローがメロメロになった姿が浮かんだので…！ (2019年10月27日 18時) (携帯から) (レス) id: 66cf0ac4ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RIOT(別垢にいみ)
| 作成日時：2019年10月17日 0時
