パンよりご飯 ページ6
*
「ハァ...怖かった...！！」
通話が切れた途端、Aはその場に崩れ落ちた
受話器を握っていたその手はガタガタと震えている
「よく言った、A」
「船長...」
おれは震えるAの背中に手をやって優しく擦る
おれは、Aがドフラミンゴに啖呵を切った時単純に嬉しかった
Aがおれの言葉を、力を信じ＿＿＿自分をおれに委ねてくれることを
「良い雰囲気の所申し訳ねェが、相手の人数指定をしてねェぞ！！
相手が一味全員引き連れてきたらどうする！！」
「＿＿＿いや、それでも構わねェ」
まぁ、黒足屋が考えることは妥当だが＿＿
しかし、その心配もない
おれたちの本当の目的は「SMILE工場」の破壊だからだ
麦わら屋の一味それぞれが憶測を飛び交わす中
そのリーダーは事態を理解していないのか、笑顔を浮かべている
さっきAとドフラミンゴの会話聞いたときゃ、物騒な顔してやがった癖に
「トラ男〜〜〜、お前そこ行ったことあんのかよ、ドレスろうば！！」
「ドレスろうば...？ドレス...ろうば」
隣ではて、と首を傾げるAはまたバカみたいな想像をしてんだろうが
それを書き消すようにローザだ！と訂正してやる
Aはハッ、として照れたように俯いた
＿＿＿＿クソ、ちょっと可愛い
「＿＿＿＿ない、奴の治める国だぞ」
「ほんじゃ、全部着いてから考えよう！！ししし、冒険冒険っ！！」
「バカいえ！！何の計画もなく乗り込める様な...」
しかし、麦わら屋はそんなの気にしない、というようにもう飯の話をしてやがる
他のクルーもサンドイッチだなんだ、と騒ぎ始めた
Aも嬉しそうに黒足屋に何サンドイッチか、なんて聞いている
つーか、朝飯がサンドイッチだと...？
あり得ねェ邪道だ、朝と言えばやっぱり米だろうが
「おれはパンは嫌いだ」
「船長？」
しまった＿＿＿
ハッ、としたときにはAの手を握ってエスコートする黒足屋がニヤつきながら「了解」と笑っていた
その前に、何でコイツさりげなくAの手ェ握ってんだバラすぞ
「すいません、サンジさん。船長パン苦手で...よかったら、私もおにぎりにしてもらっていいですか？」
「もっちろォ〜〜ん！！Aちゃんのお願いなら！」
「ケッ...」
「何か言ったかトラファルガー」
「言ってねェよ」
まぁ、黒足屋の飯も旨いが...
やっぱりおれは、Aが作ったおにぎりが食いてェな
ぼんやりと、そんなことを考えながらおれは黒足屋の握ったAの手を取り上げた
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睡眠丸 - 本当にめちゃくちゃ面白い作品ですね！！一番初めのところから読ませていただいていますが、飽きるところがないです！！これからも更新頑張って下さい！応援してます！！長文失礼しました！ (2019年9月14日 20時) (
レス) id: 4e8951a1b9 (このIDを非表示/違反報告)
RIOT(プロフ) - エースファンさん» コメントありがとうございます！名前の()無しは最新話の二行目でしょうか？ここは(偽名)になっているので、偽名の設定をしていただかなければ、名前という表示になるように設定してます！紛らわしくてすみません...！ (2019年9月6日 7時) (レス) id: f952b08383 (このIDを非表示/違反報告)
エースファン - 名前が()されていませんよ。そうしないと入力した名前が出来ないと思います。以上です。面白い話なので、更新頑張ってください！ (2019年9月6日 6時) (レス) id: 02823b3e8b (このIDを非表示/違反報告)
明煌羅(プロフ) - 続々編ありがとうございます！楽しみにしてました！ (2019年9月4日 16時) (レス) id: e8cddd2bcf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RIOT(別垢にいみ)
| 作成日時：2019年9月4日 16時
