刺青の誓い ページ26
*
「え...」
観客の一人が、どこかでそう声を漏らした
正体が、バレた＿＿＿＿
私はもう、此処からは絶対に逃げられない
ドフラミンゴは何処かで私がコロシアムにいる、という情報を得て
このコロシアムに拘束しようと考えたらしい
コロシアムは海楼石の柵が張り巡らされているから絶対に出られないだろうし
「あの女が...ハートの海賊団のクルーにして"最悪の世代"の＿＿＿！？」
「まさか＿＿＿こんな所に4億の賞金首が...！？」
ザワザワ、とどよめき出す会場はさっきの試合の観戦を見守るような暖かい視線ではなく
"新世界"を騒がせる、凶悪海賊を恐れるような冷たい目線ばかりを集めた
ドフラミンゴ...私はアンタには絶対に屈しない
船長がこの国で目的を果たすため、奔走しているのに私ばかりがおめおめ隠れて逃げ惑うなんて
最初ッから、性根に合って無かったんだ
私の船長への敬愛の深さを舐めて貰っちゃ困る
私は徐に首の後ろに手をかけ、黒いワンピースを思い切り引き裂いた
「な、何してるんだあの女...！突然服を＿＿＿」
「なんと、あの切断屋Aの美しい体に現れたのは...大きな火傷と刺青〜〜！？」
大きく露になる背中には、あの日についた大きな火傷痕とそれに上書きするように入れられた
"ハート"と"ジョリー・ロジャー"の刺青
これをこのドレスローザで晒すことは大きな意味がある
もう、アンタからは逃げない
もうあの日の呪縛は、ここで必ず終わらせる
この傷に誓って＿＿＿＿
＿＿＿＿＿
＿＿
取引時刻45分前＿＿＿
「シーザー引き渡しチーム」
「アイツに刺青？！」
「そうだ...」
おれたちはグリーンビットへと向かう鉄橋を走り抜けながら、この国の何処かにいるであろうAの話を続ける
ドフラミンゴの傘下の男によって大火傷を負ったのは話したが
Aの背中にも、おれの胸元の刺青のデザインと同じものが入っていると誰かに話したのは
クルー以外では初めてだ
「アイツは、ドフラミンゴに取り憑かれている
10年間、ずっと命を狙われてりゃ無理もねェが、あの日に負ったあの傷は奴が想像している以上に、Aを苦しめていた」
「だから刺青を？」
「あァ...アイツが望むなら、としてやったんだが...」
おれと同じ刺青
でもその意味はお互いに違う
アイツが人前で、その刺青を見せたとき＿＿＿
それは、多分アイツが死を覚悟してでも
自分の敵に立ち向かうと、決めたときだろう
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睡眠丸 - 本当にめちゃくちゃ面白い作品ですね！！一番初めのところから読ませていただいていますが、飽きるところがないです！！これからも更新頑張って下さい！応援してます！！長文失礼しました！ (2019年9月14日 20時) (
レス) id: 4e8951a1b9 (このIDを非表示/違反報告)
RIOT(プロフ) - エースファンさん» コメントありがとうございます！名前の()無しは最新話の二行目でしょうか？ここは(偽名)になっているので、偽名の設定をしていただかなければ、名前という表示になるように設定してます！紛らわしくてすみません...！ (2019年9月6日 7時) (レス) id: f952b08383 (このIDを非表示/違反報告)
エースファン - 名前が()されていませんよ。そうしないと入力した名前が出来ないと思います。以上です。面白い話なので、更新頑張ってください！ (2019年9月6日 6時) (レス) id: 02823b3e8b (このIDを非表示/違反報告)
明煌羅(プロフ) - 続々編ありがとうございます！楽しみにしてました！ (2019年9月4日 16時) (レス) id: e8cddd2bcf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RIOT(別垢にいみ)
| 作成日時：2019年9月4日 16時
