盲目のおじさん ページ11
*
モグモグ、と皆がご飯に手を伸ばす中
近くのテーブルが異様に盛り上がっている声が聞こえてくる
＿＿＿＿何かのギャンブルかな
「騒がしいのはルーレットか」
「小悪党共が盲目のおっさんから金をむしりとってる」
よく見ると、紫色の袈裟のような服に身を包んだ大きな盲目のおじさんが明らかに小物そうなチンピラに騙されていた
黒が出ても、白
白が出ても、黒
皆が止めないのは、何か理由があるんだろうけど見ていて全く面白くない光景だ
お陰で、美味しいご飯に味がしない
「早く食べて出ましょうこんなところ...ずっと見てたらこれで斬ってしまいそうで」
「おいおい、ホントに斬るなよ」
私の椅子の隣に立て掛けた全長2m程の大太刀、"夢羅雨"を見てロロノアくんが呆れたように首を振る
斬って欲しくないのなら、私が斬る前にあのチンピラが出ていくか、私たちが出ていくかどっちかしかない
しかし、そんなの知らないチンピラとおじさんは最後の一番勝負を始めてしまった
弱いやつほど、他人を苛めて喜んでるんだ
ホントに許せな＿＿＿＿
「白だ！！」
「あ、あれ...？麦わら屋さんは？」
「あーあ、出た出た...ま〜たアイツは」
隣に座っていた麦わら屋さんがいない
気づけば盲目のおじさんの所へ言って何か話していた
な...何してんの、あの人！！
「また首を突っ込む...」
「＿＿＿もう、諦めてご飯の続きしていいですか」
「諦めるなよ」
だって、この人たち国に上陸してどれくらい時間が経ったと思ってるんだろう
こんな短時間で厄介事に巻き込まれるなんて、考えられない
隠密行動が出来なさすぎるのも良いところだ
「おれ達が黒と言やァ黒なんだ！！そいつはどうせ見えてねェんだからそれでいいんだよォ！！」
怒りに触れたのか、麦わら屋さんに襲いかかるチンピラ達の前に盲目のおじさんが立ちはだかった
何だか、その場にただ者じゃないような空気が漂う
＿＿＿＿空気がピリピリして痛い....
ベコォン＿＿＿＿！！
重力に堪えきれなくなった床が、そんな音を立てて崩れ落ちた
まるで地獄に通じる穴みたい...感じた空気の張りってこれだったんだ
「え〜〜〜！？何だあいつァーーー！！何をしたァ〜〜！？」
私は盲目のおじさんを静かに見据える
...この人、ただ者じゃないし嫌な予感がする
「...見えねェ事もまた一興＿＿＿この世にゃあ、見たくもねェウス汚ねェモンも...たくさんありましょう...」
その正体を知るものは
まだ、誰もいない
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睡眠丸 - 本当にめちゃくちゃ面白い作品ですね！！一番初めのところから読ませていただいていますが、飽きるところがないです！！これからも更新頑張って下さい！応援してます！！長文失礼しました！ (2019年9月14日 20時) (
レス) id: 4e8951a1b9 (このIDを非表示/違反報告)
RIOT(プロフ) - エースファンさん» コメントありがとうございます！名前の()無しは最新話の二行目でしょうか？ここは(偽名)になっているので、偽名の設定をしていただかなければ、名前という表示になるように設定してます！紛らわしくてすみません...！ (2019年9月6日 7時) (レス) id: f952b08383 (このIDを非表示/違反報告)
エースファン - 名前が()されていませんよ。そうしないと入力した名前が出来ないと思います。以上です。面白い話なので、更新頑張ってください！ (2019年9月6日 6時) (レス) id: 02823b3e8b (このIDを非表示/違反報告)
明煌羅(プロフ) - 続々編ありがとうございます！楽しみにしてました！ (2019年9月4日 16時) (レス) id: e8cddd2bcf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RIOT(別垢にいみ)
| 作成日時：2019年9月4日 16時
