私は野原リンの生まれ変わり

壱 ページ5

ドゴッ

リンネ『痛い……ん〜ッはぁ』
【ガチャ】【バタン】

ズル

リンネ『あ』

ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ、ドッシャ〜ン！

リンネ『イッター！』

？「何の音だってばね?!」

リンネ『あ、クシナさん。おはようございます。』

クシナ「おはよう。大丈夫？」

リンネ『？大丈夫です。ベッドから落ちて、階段から落ちて、壁に当たり額から血が出ただけです。』

クシナ「なら大丈夫……と、言うとでも思ったか!!!!!」

リンネ『?!』

クシナ「女の子なんだから、顔に傷なんて残したらダメだってばね！ほら、手当するからおいで」

リンネ『はーい………あ、ミナトさん、おはようございます。』

ミナト「おはよう」


今にして思えば、今の父と母はクシナさんとミナトさんだ。

血の繋がりがある人は、もういない。

ただし、私は成長が早く、ものわかりもよく、皆が何を言っているのかがすぐにわかる。

本当の父、リンドが教えてくれた。【まだ幼く、何を言っているのか分からないだろう】、と思っていたため。

風波一族には、昔からの言い伝えに沿わなけれならないらしい。

それは







育ちの里を抜け、子孫を残すこと。

また、





育て親を二十歳になったら殺すこと。


そうしないと

ス〜

リンネ『いった〜』

クシナ「我慢するってばね」

ミナト「ねぇリンネ。髪の毛切ろうよ。」
リンネ『却下します』

ミナト「何で？」

リンネ『似てる似てるって、歳上の人皆に言われる。野原リンって人に』

クシナ・ミナト「!?」

リンネ『………知り合い？』

ミナト「まぁね」

そうしないと





呪いにより生命を維持できなくなる。

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