学園の王子に目付けられた！！4【stpr】

156話〇 ページ10

ジェルside

皆が俺に任せると言って、今は部屋に二人きり

ジェル「A〜..学校、いこ？」

『..嫌だ』

ジェル「...」

そりゃ、そうだよなぁ..もし俺だったら絶対行かないもんな

ジェル「..なぁ、もう、安藤はいないで？なんかあったら俺らが守るし」

『..でも、また何かなくなる。全部安藤さんが取るなんて、普通に無理なはずだし。まだ、犯人わかってない』

ジェル「そっ、か...」

鍵はAのクラスが体育だった時に取ったっぽいけど、午前の授業に移動は無かったという

だから、同じクラスの人が取ったとしか思えないと

ジェル「...うーん、どうしたら学校行く？」

『...行かないもん』

うーん、これはどう頑張っても無理かな？

無理矢理連れてくって訳にも行かないし

ジェル「じゃー、わかった！」

そういって、布団を柔らかくかける

ジェル「今日は風邪ひいて休むってことにしとき。」

『...いーの？』

ジェル「おん。落ち着くまでゆっくりしといてや。学校帰りまた来るから」

『..ありがと、ジェル先輩』

そういって、へにゃと力なく笑うA



...無理して、笑ってるんやな。

安藤の奴、許せない


俺は、安心して欲しいと思ってAの頭を撫でる

『...？ジェル先輩？』

ジェル「無理せんでいいで。泣きたい時は、泣きたいだけ泣けばいいんや」

『っ...』

そう俺が言うと、ポロポロと涙を流す

『ﾋｯｸ...ご、ごめんなさい、ジェル先輩...』

ジェル「謝らんでええよ。好きな子のためなんだから、こんくらいさせてや」

『うぅっ...』


しばらく泣き続けたら、眠りにつくA

俺は肩までしっかり布団をかけて、静かに部屋を出る

ななもり「！ジェルくん、どうだった？」

ジェル「泣き疲れて、寝てるよ。今日は休ませてやろ」

ななもり「そうだね..じゃあ、学校行こっか」



ころん「えー、A学校来ないの...」

ジェル「しゃあないで。Aが復帰するまで、やることやらなあかんからな」

るぅと「やること..？」






.






ジェル「Aの弁当盗んだ犯人探しや」

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