学園の王子に目付けられた！！4【stpr】

170話〇 ページ24

貴方side


ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ

『ん...』

ぼんやりと目を開けると、自分の部屋の天井が目にうつる

あれ、ちゃんとベッドで寝てる...

ｶﾞﾁｬ
莉犬「あっ！A起きた！」

ころん「ほんと？！？！」

部屋に莉犬が入ってきたと思ったら、一気にるぅとくん以外の4人も入ってくる

ななもり「A！もう、心配した...」

さとみ「はいはい、ちょっと熱測るぞ〜」

さとみ先輩が私のおでこに触れる

さとみ「..37度ってところかな。ゆっくり寝れば、明日には治るだろ」

『ご迷惑お掛けしました...』

ベッドから何とか体を起こしてそう言う

『そういえば、こゆきとるぅとくんは...？』

さとみ「あいつらはリビング。るぅとにあの猫の世話任せてるんだよ」

ななもり「るぅとくんの猫嫌いは筋金入りだからね。これを機会に猫の魅力に気づいてもらおうと思って！」

ジェル「まぁ、気にせんでええよ。」

莉犬「Aはほら、こゆきより自分のこと気にして！はい、おかゆ！」

『あぁ、ありがと...』


るぅとくん、大丈夫かな...

ーーー
るぅとside

こゆき「zzz...」

つ、疲れた...

今、猫が僕の膝の上で寝てるんだけど


僕が家に入った瞬間、飛びかかってきて

危うく人生が終わるところだった...←

しかもなんか僕に世話任せてくるし

さっきまでちょっと触ると噛んできてたからな...手が痛い

まぁ、なんとかして手懐けて寝かしつけたんだけど...


僕もAのところ行きたい...

ｶﾞﾁｬ
莉犬「るぅとくーん。どお？」

るぅと「あ、莉犬」

お盆を持った莉犬が覗いてくる

莉犬「あ！仲良くできてる！」

るぅと「全然仲良くないよ...噛まれすぎて手痛い」

莉犬「そっかぁ。でも、こゆきは懐いてくれたみたいだね！」

そう言って、猫を撫でる莉犬

るぅと「...どこがいいの？」

莉犬「んー、可愛くない？」

るぅと「はぁ...」


生憎、よくわからない

莉犬「それに、ほら！癒されるでしょ？」

るぅと「そうかなぁ...？」

試しに莉犬の真似をして撫でてみる

猫はｺﾞﾛｺﾞﾛと喉をならして気持ちよさそうだ

莉犬「可愛い〜」

るぅと「ふわふわ...」

なるほど、確かに癒されるかもしれない

こゆき「...ﾊﾟﾁ」

莉犬「あ、起きた」

猫が目を覚まして辺りをキョロキョロとする

そして僕と目があい

こゆき「ﾆｬｧ」

と、ないた

るぅと「...確かに、可愛いかもね」

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