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「『ありがとうございました！』」
歓声の中、袖にはけた二人。
踊り切った感動のあまり、人がいることも気にせずに抱きしめ合った。
「A、めちゃくちゃ大成功！
決めてたんでしょ？藤井のとこ行ってきな」
『…うん！ありがとう！』
ざわざわと観客が遠のく音がする。
いなくなる前に。
そう思って、その場から外へ駆け出した。
『っ、あれ、』
でも客席からは既に消えていて。
焦りと悲しみに襲われるけど、今はそんなこと、どうだっていい。
『藤井っ、！！』
「でっかい声やな。アホか」
『へ、』
「後ろにおんねんけど。
そんなアホみたいに必死に探して、なにしてるん？」
くふふと含み笑いをする藤井。
ああ、好きだな。
この笑顔と声、大好きなんだ。
いてよかった、と安堵する。
それと同時に、深呼吸。
『あの、さ』
「ん？」
『藤井に、言いたいことあって』
ぎゅっと握った手。
ダンスをしていたせいもあって、ポタリと垂れた汗が体中に纏わりつく。
緊張と怖さ。
どっちもあるけど、でも、決めたんだから。
「なに？」
絶対、藤井に告白するんだって。
『私、ずっと前から藤井が好き』
びっくりしたような、嬉しそうな顔。
藤井と私以外、体育館にはもう人がいない。
『私と、付き合ってください！』
ばっと頭を下げる。
反応が怖くて、頭を上げられない。
目も手もぎゅっと閉ざして、反応を待つ。
返ってきたのは、聞いたことないくらい優しい声。
「アホやなあ」
『え、』
「頭下げられたってなにしたらええねん。
てかそういうのは普通、」
俺から言うもんやねんけど。
ぎゅっと抱きしめられた体。
私も思わず真っ赤になる。
「「おめでと」」
『えっ！？』
どうやら、体育館にいたのは私たちだけじゃなかったみたい。
「なあ」
『え、あ、なに？』
「俺の彼女になってください」
青春真っ只中。
文化祭も、悪くない。
「てことでみんなありがとうな〜」
『ちょ、仕組んでたの！？』
___Fin
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凜憧(プロフ) - 一波さん» 一波さん！いつもありがとうございます(´ｰ｀)こちらこそ、今年も沢山の励みをありがとうございました！一波さんも良いお年を(^ワ^=) (2019年12月22日 15時) (
レス) id: f3cbf63448 (このIDを非表示/違反報告)
一波(プロフ) - のんちゃんの最新作両片思いで焦れったくても〜！って、やきもきしちゃいました！今年も素敵なお話たくさんありがとうございました(^^)よいお年を(^^)素敵な (2019年12月22日 6時) (レス) id: b7aae62310 (このIDを非表示/違反報告)
一波(プロフ) - お返事ありがとうございます！こちらこそ面白いお話ありがとうございます！これからも楽しみに待ってます！ (2019年10月4日 23時) (レス) id: 00967ad8ca (このIDを非表示/違反報告)
凜憧(プロフ) - 一波さん» ありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです、頑張ります！こちらこそ閲読いただいてありがとうございます！ (2019年10月4日 19時) (レス) id: f3cbf63448 (このIDを非表示/違反報告)
一波(プロフ) - 私を覚えていてください。今読みました！すっごく後に引くお話だったので新作として書いてくれるの嬉しいです！ステキなお話ありがとうございました。 (2019年10月4日 0時) (レス) id: 00967ad8ca (このIDを非表示/違反報告)
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