−2−え……私の幼馴染が呪ってたんですか…？【乙骨憂太】

特級に返り咲いたのが早すぎる件について ページ6

高専も無事に修理され、平穏な日常が戻ってきた頃。…あ、平穏とは言えねぇな。呪術師として活動してる時点で平穏とか一生来ねぇわ。



まあそのことは今は置いといて、あれから憂太の階級は特級から私と同じ4級へと下がった。本人も特に文句を言わず、これからも一緒に頑張ろう！とニコニコ笑っていた。



……はずなのだが。




『………憂太さんよ』

「Aちゃん？どうしたの？」

『いやあのさ……何でもう特級に返り咲いてんの？？』




最近任務やら何やらで色々と忙しくなかなか同級生と揃えていなかったので、久しぶりに全員集合したこの機会に気になったことを聞いてみる。



オマエ少し前まで私と同じ4級だったよな？もしかして私の記憶が捏造されてる？？？存在しない記憶ってやつですか…？？(困惑)



チラリと3人を見ると、オマエは可笑しくない、正常だとでも言うように肩ポンされた。だよな、やっぱ私は普通だよな。コレ憂太が可笑しいだけだよな！？




「うーん、なんか任務こなして毎日訓練してたらいつの間にか返り咲いてたというか……」

「いやそれなら俺もやってんだけど」

「しゃけ」

『ひょっとして戦闘神の加護でも受けていらっしゃる？？？』




いくらスゲー人の血を引いてるからってコレはちょっと異常じゃね？？あの先生ですらも「返り咲くのが予想の数倍早いんだけど…」って若干引いてたし。




「でも、それを言うならAちゃんだってもう2級じゃん！少し前まで4級だったのに」

『ちょっ！？コラ憂太！シッ！！』

「「「……………は？」」」




慌てて人差し指を口元に持っていき憂太を黙らせようとするも時すでに遅し。見事にハモった3人にガン見され、「どーいうことだよ！！」と真希ちゃんに肩を勢いよく揺らされる。あぁ〜〜ッ酔いそう……！！




『なんか知らん間に推薦されて2級になってましてですね、決してなりたかったワケじゃないんだよ真希ちゃんだからその手を今すぐ離せ(早口)』




『ゆ、揺れ……酔う…………！』と口元を抑えた瞬間、物凄い速さで離れていった真希ちゃん。支えるものがなくなった私は、必然的に顔面から転んだ。私来世は地面(イケメン擬人化)と結婚するわ(無理)

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