取られたくありませんから ページ18
「＿＿って、何で妹ちゃんまで？」
私の両脇には、妹ちゃん……もとい、
家が汚いわけじゃないけど、急に来客が来るとなると緊張するし 見られたくないものがあるんじゃないかと思ってしまう。
実際は、そんなの無いんだけどさ。
「お兄ちゃんが何かされたら心配とかじゃないです。興味本位です」
「暁が心配なんだね」
「ちょっと‼」
咲蘭ちゃんは何か言いたげな顔をしたけど、すぐにムスッとして暁の隣に移動した。
これで、私は真ん中じゃなくなる。
ホッとしたのも一瞬で、私の足は自然に止まった。
「お？ どうした？」
「ここ、Aさんの家ですか？」
「いや、まあそうなようなそうじゃないような……」
私の足が止まるのは、本来あと一歩踏み出した場所。
だけど、ある罰ゲームを思い出したからには通り過ぎる事が出来なかった。
何時間と待たせてしまったかもしれない。
寂しがり屋の橙が待てる時間、それは数十分にも満たないんだ。
「ごめん、ちょっと待ってて！」
「え？！」
「おう、いくらでも待つぞー！」
「ちょ、お兄ちゃん？！」
暁、そして咲蘭ちゃんを置いて玄関のドアを開ける。
家は思ったよりも静かで、誰かの呼吸や足音すらしなかった。
二階だと思いついてから数十秒後、靴を脱ぎ捨てて二階を駆け上がった。
途中の踊り場で空気をめいいっぱいに取り込んでから、ドアノブに手をかけ勢いよく開けた。
「……A‼」
体育座りをしていた橙が顔を上げて、パァッと輝いた表情で抱きついてくる。
身長は橙の方が小さいから、より弟さが増した。
「ごめんね。ハンバーガー冷めちゃった」
「……どこで何してたの」
拗ねたような表情を見せる橙は、甘え上手なんだって 私が一番分かってる。
それでも、私が待たせたのには違いないから。
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「……寂しかった」
ぽんっと、軽いパンチが肩に飛んでくる。
握力が弱いのか、手加減してくれたのかは分からなかった。
二人で目を合わせて笑ってから、ひと段落つく。
「……そうだ。今、中学時代の友達とその友達の妹ちゃんと一緒にいるんだけど＿_」
ふと 暁と咲蘭ちゃんの事を思い出して、橙にも紹介しようという考えを口にした。
……いや、もしかしたら�爐靴茲Δ箸靴伸瓩諒�が正しいかもなんだけどね。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
書き方を少し変えてみました。
更新遅くてすみません。
れやーと
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神應寺 将輝＠白狐＆雪犬(プロフ) - 自由自在に色変わる＝カメレオン (2018年2月2日 18時) (
レス) id: fc6b8aa6a8 (このIDを非表示/違反報告)
れやーと(プロフ) - 神應寺 将輝＠白狐＆雪犬さん» 毎度毎度コメント有難いです…！ なるほど、その考え方もあるのですね。ちなみに私は、自分に合った色に染まりたいです。期待だとか、夢の色だとか……何かの言葉通りじゃなく、自分自身が表せるような色です。要約すれば 自由自在に色を変化させていくって事ですね。 (2018年2月1日 3時) (レス) id: 560fb3554a (このIDを非表示/違反報告)
神應寺 将輝＠白狐＆雪犬(プロフ) - 何色に染まりたいか。僕は黒だな。孤独の色 (2018年2月1日 0時) (レス) id: 29ea05fe68 (このIDを非表示/違反報告)
神應寺 将輝＠白狐＆雪犬(プロフ) - 応援頑張ります(。・ω・。)ゞ (2018年1月19日 14時) (レス) id: b4c20837f1 (このIDを非表示/違反報告)
れやーと - 神應寺 将輝＠白狐＆雪犬さん» コメントありがとうございます〜！！ちょっとそのお話は自信がなかったんですけど、切ないと言っていただけて何よりです（笑）これからも応援宜しくお願い致します！ (2018年1月17日 18時) (レス) id: 560fb3554a (このIDを非表示/違反報告)
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作者ホームページ：http:/ 作成日時：2017年12月6日 19時
