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Aside



『え、?』



あまりの事に今日何度目かわからないくらい混乱が起きる。


少女漫画のウブな主人公でもない私は、その言葉の意味も彼の気持ちもわかってしまう。


それでも嘘であって、冗談であってほしいと願ってしまう。



さとみが私に向ける瞳は、私が彼に向けるのと同じだった。


“恋”なんて甘酸っぱいものじゃない。もっとドロドロで官能的か甘さ…止められない麻薬みたいなもの。




でも……





「…………なーんてな



俺がお前に告るわけないだろ、何本気になってんのw」



『は、はぁ!!?』



「何本気っぽく「え…!?」とか言ってんのw
そんな可愛いキャラじゃねぇだろw」



『別に本気にしてないし!!』




嘘。


さとみの優しい嘘なんて私にはすぐに分かる。


さとみが私の気持ちをわかるみたいに、私だってさとみの事くらい分かってる。



「あーぁ、腹減った」


『やっぱり今日は私の好きな物頼むから』


「ちょ、何でまだ怒ってんの!!?」



少しだけ、この一時だけは彼のことを忘れられた気がしたのに、やっぱりさとみの事もあって美味しいはずの夕飯は味がしなかった。


******



夕飯も終わり、さとみは家に帰っていった。


それと同時に私も自室にこもった。


今日は色々な事がありすぎて…本当に疲れた。




明日からどうしよう…そんな事を考えてみるものの教室での出来事が頭をよぎるたびに泣きそうになって考えられない。

その時、ピコンという通知音が部屋に鳴り響いた。



ころん明日いつも通り7時半に家向かうから



たった一言。彼氏、という外観を守るためだけの業務連絡。

いつからこんな風になっちゃったんだろうな…と再び泣きたくなる。


明日、ちゃんと聞こう。


そう心に決めて、わかった、とだけ打つとそのまま寝てしまった。




♡♡♡

お気に入り登録が増えていて喜ばしい限りです。この作品がどんどん色んな人に読んでいただき、いつかリア友が読んで私のことを賞賛すればいいと思って書いております((

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- あああああ…めっちゃ好きな展開です…!!!! (2021年3月23日 21時) (レス) id: 2080e60fec (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑 - この二人のドロドロ系、大好きだァァァァァァァァァァ!!!!最高ですっ! (2021年2月8日 18時) (レス) id: afebd09899 (このIDを非表示/違反報告)
ヨゾラ。@空色(プロフ) - あ、全力で追いかけますね。(ダークネススマイル【暗黒微笑】) ←50メートル走10秒 (2021年1月25日 23時) (レス) id: 434d8da963 (このIDを非表示/違反報告)
れも - ヨゾラ。@空色さん» 莉犬くんしか勝たん勢なんですすみません(( 上げられるほどの語彙力が見当たらないので逃げますね。ありがとうございますね!!【逃走中】 (2021年1月25日 21時) (レス) id: 4c4ba7dc8e (このIDを非表示/違反報告)
ヨゾラ。@空色(プロフ) - なんか3話目の雑談的なやつで急に莉犬くんぶっ込んできて頭こんがらがって笑ってました。(?)えーと、一言言います。好きです。語彙力下さい。 (2021年1月25日 13時) (レス) id: 434d8da963 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:れも | 作成日時:2021年1月23日 19時

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