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Aside
さっき教室で聞いた声。
さっき私の事を貶した声。
そして大好きな声。
『ころ、んくん……』
後ろを振り向くと、大好きな青色の彼がそこに立っていた。
さっきの女の子は見当たらなくて、彼一人がそこに佇んでいた。
「あ、もしかして待ってた？」
『え……あ、の』
どくどくとうるさい心臓。
頭からどんどん血の気が引いていくのが分かる。吐き気さえも感じる。
いつもなら輝いている彼も、今ばかりは酷く汚れて見える。
「A？」
ああ、その声で私の名前を呼ばないで。
その瞳で私の方を見ないで。
私じゃない女の子を抱いたその体を私に向けないで……
『……さ、さとみ待ってて…』
やっとの思いで絞り出した弱々しい声。
彼の視線から外れたくて、わざと俯きながら言った。
「ふーん」
少し間を開けて彼がそう言うと、そのまま私の横を通り過ぎた。
「あ、明日の朝家まで迎えに行くから。」
一言だけそう言うと、彼はそのまま振り返らずに校舎から出てってしまった。
彼が出てってしばらくすると、私は足から崩れ落ちた。
無事に乗り切った安心と、そして芽生え始めた「捨てられた」という感覚。
出し尽くしたと思っていた涙も、また溢れ出してきた。
あーぁ……なんでこんな事になっちゃったんだろ…
「ごめん、Aお待たせ…え、何でまた泣いてんの？」
再び私の元に帰ってきてくれたさとみは、私が泣いているのを見ると一瞬だけ驚いたような顔をしたがすぐまた真剣な顔に変わった。
「またころんなの？」
『……違う』
「何で嘘つくの」
一瞬で破られた嘘。深いその青い瞳は私の全てを見透かしてるようだった。
『…ううん、本当に違うの。最近涙脆くて、』
優しいさとみをこれ以上心配させたくない…しかし、その願いですら神様は粉々に打ち砕いた。
「俺じゃダメなの？」
♡♡♡
ころんくん悪者みたいになっててすみません。さとみくんの物語っぽくなってますけど主は莉犬くん推しです((
この修羅場を超えたらネタぶっこみたいです
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藍 - あああああ…めっちゃ好きな展開です…！！！！ (2021年3月23日 21時) (
レス) id: 2080e60fec (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑 - この二人のドロドロ系、大好きだァァァァァァァァァァ！！！！最高ですっ！ (2021年2月8日 18時) (レス) id: afebd09899 (このIDを非表示/違反報告)
ヨゾラ。＠空色(プロフ) - あ、全力で追いかけますね。(ダークネススマイル【暗黒微笑】) ←50メートル走10秒 (2021年1月25日 23時) (レス) id: 434d8da963 (このIDを非表示/違反報告)
れも - ヨゾラ。＠空色さん» 莉犬くんしか勝たん勢なんですすみません(( 上げられるほどの語彙力が見当たらないので逃げますね。ありがとうございますね！！【逃走中】 (2021年1月25日 21時) (レス) id: 4c4ba7dc8e (このIDを非表示/違反報告)
ヨゾラ。＠空色(プロフ) - なんか3話目の雑談的なやつで急に莉犬くんぶっ込んできて頭こんがらがって笑ってました。(？)えーと、一言言います。好きです。語彙力下さい。 (2021年1月25日 13時) (レス) id: 434d8da963 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れも | 作成日時：2021年1月23日 19時
