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Aside
さとみは泣いている私を見ると、びっくりしたような顔をした。
「え、大丈夫！？
どっかぶつけたりした！？」
心配したような優しい瞳で私のことを見るさとみに安心と、そして同時にさっきまでの事が溢れてきて、涙が止まらなくなった。
しかしさとみは、慌てこそしたがそのまま私が落ち着くまでずっと寄り添ってくれた。
その優しさが、今は心に刺さって痛いくらい。
「……ころん？」
ようやく私が落ち着いたのを見計らって、さとみが少し遠慮がちに尋ねてきた。
これも彼の優しさなのだろう。
それでも、答えられずにいる私を見てさとみはそのまま「そっか」と言って何も聞かないでくれた。
「……よっし！今日はおばさんに頼んで俺の好きな物夕食に出してもらおう！」
『…………あれ、何でさとみの好きなものなの……？』
「決まってんじゃん。俺が食べたいから」
そう言っていつもの特徴的な笑い方で笑うさとみ。
それを見て私も次第に笑顔になっていった。
こんなみえみえな慰め方ですら、今の私を癒すには十分すぎた。
少し冷静になった頭でさっきの事を思い出そうとすると、やっぱりまだ胸が痛くなる。
どうせなら、さとみみたいな人を好きになればよかった…なんて、我ながら最低すぎる考えをする。
「俺、今からちょっと用事があるんだけどちょっと待っててくれない？
久しぶりに一緒に帰りたいんだけど」
私と彼が付き合うまでは、毎日さとみと一緒に帰っていた。
家が極端に近く、家族ぐるみで仲がいいため双子のお兄ちゃん、みたいな感じがする。
『わかった。玄関で待ってるね』
私がそう返事する、さとみは電光石火みたいな速さで走り出した。
さすがサッカー部エースだな…とその後ろ姿を見ながら考える。
1年生の頃から試合に出させてもらっていたらしく、今では部公認のエース。でもちゃんと努力を重ねていたことを私は知ってるから。
そういえば、彼もサッカー部でずっと試合に出ていたな……
…………いや、もう考えないようにしよう。
頭を振って、無理やり彼のことを忘れようとする。
忘れられるわけないけど要は気持ちの問題だから。
そのまま、さっきの教室を避けて玄関に戻って行った。
階段を降って、玄関に着いた時だった。
「あれ？A帰ってなかったの？」
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藍 - あああああ…めっちゃ好きな展開です…！！！！ (2021年3月23日 21時) (
レス) id: 2080e60fec (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑 - この二人のドロドロ系、大好きだァァァァァァァァァァ！！！！最高ですっ！ (2021年2月8日 18時) (レス) id: afebd09899 (このIDを非表示/違反報告)
ヨゾラ。＠空色(プロフ) - あ、全力で追いかけますね。(ダークネススマイル【暗黒微笑】) ←50メートル走10秒 (2021年1月25日 23時) (レス) id: 434d8da963 (このIDを非表示/違反報告)
れも - ヨゾラ。＠空色さん» 莉犬くんしか勝たん勢なんですすみません(( 上げられるほどの語彙力が見当たらないので逃げますね。ありがとうございますね！！【逃走中】 (2021年1月25日 21時) (レス) id: 4c4ba7dc8e (このIDを非表示/違反報告)
ヨゾラ。＠空色(プロフ) - なんか3話目の雑談的なやつで急に莉犬くんぶっ込んできて頭こんがらがって笑ってました。(？)えーと、一言言います。好きです。語彙力下さい。 (2021年1月25日 13時) (レス) id: 434d8da963 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れも | 作成日時：2021年1月23日 19時
